食と健康/乳児・幼児・子供の食事・レシピ

受験生のお夜食、どうしてる?

受験シーズンの到来。時間を惜しんで頑張っている受験生たちの楽しみの一つ、お夜食は、肥満の原因にもなります。健康的にお夜食を楽しむためのポイントをご紹介します。

南 恵子

執筆者:南 恵子

NR・サプリメントアドバイザー / 食と健康ガイド

過去の記事でも、ブレインフーズと言われる成分を含んだ食べ物、そして有効な成分を生かすためには、特定の食品だけでなく様々な栄養素や成分を幅広い食品からバランスよく摂取することが大切だということをご紹介しています。詳しくはこちらの記事をご覧ください。今回は、特にお夜食についてまとめます。

夜食は肥満や、朝食欠食の一因になりやすい

夜食

お夜食に麺類は人気メニューの一つですが、翌日の胃もたれになることも。

受験生は、ただでさえ運動不足になりがち、さらにストレスもたまります。油っぽいものや甘い物を食べると、脳内で快感と感じる物質が分泌され、さらにはついついやみつきになってしまいがちです。ラーメンやスナック菓子、ケーキなどを食べることが習慣となり、春にはすっかり太っていたなんてケースが見られます。

深夜まで勉強していると朝も起きにくく、生活リズムも乱れがちですが、やはり基本は1日3食の食事リズムを守ること。深夜遅くにボリュームのある食事をとると、運動量は少ないのでエネルギーが消費されにくく、また夜間は栄養素の吸収が高いので、肥満の原因となります。さらに眠りも浅くなったり、胃がもたれて翌朝の食事を抜いたりすると、脳にエネルギーが回らず昼食をとるまでの午前中はボーッと過ごしてしまうことになりかねません。

食べ物が胃に滞留する時間(2~4時間)を考えると、せめて寝る2~3時間前には夜食をすませる必要があります。とはいえ、明け方の4時に寝るから、1時に食べてもよいのかというと、そうではありません。「時間栄養学」では、体内時計を司どるタンパク質の作用で、午後10時以降午前2時頃にかけて脂肪を蓄積しやすくなると考えられています。

たとえば、午後7時までに夕食をとり、それ以降も勉強をする場合。「おなかが空いて集中できない」「勉強の合間の気分転換がしたい」というときには、午後9時から遅くとも10時までには軽い夜食をとり、それ以降の時間ならば飲み物程度で済ます方がよいでしょう。

全国農業協同組合中央会運営の「朝ごはん実行委員会」では、全国の大学受験を控える高校三年生を対象に、「大学受験を控える高校三年生の朝食と学習の実態 調査」を実施しました。
※サンプル数=高校三年生男女計600人、調査方法=インターネット、期間:2008年12月12日(金)~12月15日(月)

その結果、48.4%の受験生が、24時以降まで勉強をしていることがわかりました。その上、25時よりも遅くまで勉強している受験生も10.7%もいます。

また、24時以降まで勉強している人を朝食摂取頻度別に見ると、79.9%の人が毎日朝食をとっています。
 
近年食育や朝食運動が進み、成績アップのためにもきちんと朝食をとる事の大切さが浸透しつつあるようです。けれども、2割程度の朝食をとらない人は、さらに遅い時間まで勉強している人が多いようです。

 
いい結果を出すためにも、効率よく勉強し、睡眠もとり、朝すっきり目覚め、きちんと朝食を食べるというリズムもポイントになりそうです。

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