夜食は肥満や、朝食欠食の一因になりやすい
お夜食に麺類は人気メニューの一つですが、翌日の胃もたれになることも。
深夜まで勉強していると朝も起きにくく、生活リズムも乱れがちですが、やはり基本は1日3食の食事リズムを守ること。深夜遅くにボリュームのある食事をとると、運動量は少ないのでエネルギーが消費されにくく、また夜間は栄養素の吸収が高いので、肥満の原因となります。さらに眠りも浅くなったり、胃がもたれて翌朝の食事を抜いたりすると、脳にエネルギーが回らず昼食をとるまでの午前中はボーッと過ごしてしまうことになりかねません。
食べ物が胃に滞留する時間(2~4時間)を考えると、せめて寝る2~3時間前には夜食をすませる必要があります。とはいえ、明け方の4時に寝るから、1時に食べてもよいのかというと、そうではありません。「時間栄養学」では、体内時計を司どるタンパク質の作用で、午後10時以降午前2時頃にかけて脂肪を蓄積しやすくなると考えられています。
たとえば、午後7時までに夕食をとり、それ以降も勉強をする場合。「おなかが空いて集中できない」「勉強の合間の気分転換がしたい」というときには、午後9時から遅くとも10時までには軽い夜食をとり、それ以降の時間ならば飲み物程度で済ます方がよいでしょう。
全国農業協同組合中央会運営の「朝ごはん実行委員会」では、全国の大学受験を控える高校三年生を対象に、「大学受験を控える高校三年生の朝食と学習の実態 調査」を実施しました。
※サンプル数=高校三年生男女計600人、調査方法=インターネット、期間:2008年12月12日(金)~12月15日(月)
その結果、48.4%の受験生が、24時以降まで勉強をしていることがわかりました。その上、25時よりも遅くまで勉強している受験生も10.7%もいます。
また、24時以降まで勉強している人を朝食摂取頻度別に見ると、79.9%の人が毎日朝食をとっています。