縮緬キャベツ、フォアグラ、黒トリュフのテリーヌ
縮緬キャベツとフォアグラ、そして黒トリュフをミルフイユ状にしたものを、ジュ・ド・プーレ(鶏のジュ)にクリーム&フォアグラを混ぜた泡ソースでいただくと、口の中で溢れるクリーミィな滑らかさと、縮緬キャベツの食感、そして黒トリュフのアクセントが、心地良く味覚に響いてきます。
☆ベカス(ベキャス)のロティ ソース・サルミ
ベカス(ベキャス)のロティ ソース・サルミ
この料理の魅力というか、もっとも特筆したいのは、やはり要となる「ソース」と「肉のバランス感」。ベキャスの肉(身質)が持つ独特の深い滋味を、より活かすにはフォアグラを混ぜた濃厚なサルミソースよりも、今回のような(ベキャスの)ガラのエキスを白ポルト酒で煮詰めた軽めのソースのほうが、ベキャスが持つ「真味」を一層引き立てる最上のソースになると思うのです。
また、このベキャスの最大の魅力は、「脳みそ」と「内臓」。この「脳みそ」と「内臓」がないと、ベキャス料理にあらず、とも言えるほど重要なポイントなのですが、今回は「脳みそ」はそのままで、そして「内臓」はギャレット仕立てになっており、特にこの「内臓のギャレット」が素晴らしい! 「脳みそ」の雲子のような美味しさはもちろん、この内臓のコクと旨味の凝縮感は、まさにベキャスの真骨頂。
焼き上がり後はこんな感じです
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