西日本グルメ/中国グルメ

フレンチレストラン「クロワサンス」

岡山で輝きを放つフレンチ「クロワサンス」。厳選された四季の食材を、しっかりとしたクラッシックの土台の上で描きだすコンテンポラリーな料理で、岡山フレンチシーンに新しい風を吹きこんでいる一軒です。

執筆者:麻生 玲央

岡山のフレンチ「クロワサンス」

クロワサンス

「クロワサンス」の外観

岡山といえば、まず思い浮かぶのは桃太郎伝説。 そのきび団子はさておき、白桃やマスカットなどの高級フルーツ、瀬戸内からの海の幸などグルマン達を惹きつけて止まない食材の宝庫でもありますね。 観光でも県庁所在地である岡山市は岡山城や後楽園といった名所を擁していますが、JR在来線で西に17分ほど足を延ばせば倉敷の美観地区もあるので、関西からの日帰りあるいは一泊旅行のチョイスとして、うってつけのエリアでしょう。

ただ、関西人が岡山でいざ食べるとなると、通常は新鮮な食材、特に海の幸を食べさせてくれる日本料理店、あるいは居酒屋へと足が向くことになりますが、実は「ここに立ち寄らずに帰るのはもったいない!」という類い稀なフレンチレストランが、今年開店3周年を迎えようとしていることをご存じでしょうか。

そのレストランの名は「クロワサンス(Croissance)」(フランス語で「発展・成長」という意味)。

シェフは、1973年岡山市生まれの今年40歳を迎えられる高坂総一郎さん。岡山と牛窓のホテルでみっちりと修行された後、東京の有名店に勤務。25歳で岡山に戻られ、数々のホテルで腕を揮われた後、32歳で岡山全日空ホテルのレストランシェフに就任されました。そして独立されたのは料理人となられて22年目の2010年9月、ふるさと岡山市で遂に念願のオーナーシェフとなられたのです。
カウンター席

カウンター席

店があるのはJR岡山駅から徒歩圏内の幸町。交通量の多い市役所筋からあくら通りを少し東に入ったあたりの静かな通りのマンションの一階に、ガラス張りの壁がすっきりとモダンな店構えのレストランが迎えてくれます。

中に入ると、左には2卓の個室スペース、廊下を隔てて右にはオープンキッチンの前に幅広のカウンター席があり、全18席のモダン&シックなおもてなし空間が拡がります。
こちらは個室席

こちらは個室席

野菜は岡山県津山や倉敷、広島三原の契約農家から、魚は五島列島、鳴門、萩などからの直送物。肉や鶏、キノコは日本国中だけでなく、フランスからその季節ならではの素材を取り寄せるなど、高坂シェフの厳選素材へのこだわりは半端ではありません。

それでは、次ページからはコース料理を御紹介していきます。
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