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自然/歴史の豊かな北摂の街~阪急「池田」駅(前編)

大阪府池田市は、自然に恵まれた歴史ある街で、北摂の一角を担います。その池田市において阪急「池田」駅界隈は街の中心地。山、川に囲まれたなだらかな南斜面は、住宅地としての評価も高く、また、阪急ゆかりの地としても有名です。今回と次回の2回にわけて阪急「池田」駅界隈を紹介いたします。

田中 和彦

執筆者:田中 和彦

住みやすい街選び(関西)ガイド

北摂エリアにある大阪府池田市。阪急阪神ホールディングスやダイハツ工業の本社のある街、というと商業地・工業地であるように思えますが、実際は自然と歴史を感じる事ができる住宅地。今回は、そんな池田市の中心街である阪急電鉄神戸線「池田」駅周辺をご紹介いたします。

北摂にある阪急ゆかりの地、池田市

池田駅

阪急「池田」駅駅舎。阪急電鉄の本社所在地でもある。

逸翁美術館

小林一三の旧邸にある逸翁美術館。茶室やカフェも併設されている。

池田市は大きい阪府の西端に位置し、西隣の川西市は兵庫県となります。市域のおよそ北半分は山間地域であり、南半分が丘陵地、平野部。鉄道の駅は阪急電鉄神戸線「石橋」駅と「池田」駅の二つのみで、今回紹介する「池田」駅は丘陵部と平野部の間、西よりのエリアに位置します。

池田市といえば阪急ゆかりの地として有名です。阪急阪神ホールディングス阪急電鉄阪急バスの登記上の本社所在地は今でも池田市にあります。また阪急グループの創業者小林一三の美術コレクションを集めた逸翁美術館や、その小林一三が手がけた日本初の分譲宅地といわれている池田室町住宅地はいずれも「池田」駅から歩いて数分の立地です。





池田市、幻の酒、呉春

「呉春」の看板を掲げる酒屋。谷崎潤一郎もよく飲んだ、とのこと。

日本初の分譲地のある池田界隈は、1910年(明治43年)の分譲当時から「歴史のある街」でした。古くは縄文時代から集落があったとされ、茶臼山古墳、五月丘古墳といった古墳も多く残っています。鎌倉時代にはすでに商家が並んだとされており、江戸時代中期には猪名川の伏流水と水運を利用した酒造りで栄えました。

お酒を嗜まれる方なら、池田といえば「幻の名酒_呉春」が真っ先に思い浮かぶかもしれませんね。

酒所として、街として、そして住宅地として歴史のある池田の街は、今もなお人を引きつける魅力が多い街です。次の頁では、その魅力の一つである「自然の豊かさ」を写真中心に見てまいりましょう
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