パン/パン屋さん取材レポート(東日本)

トロ コーヒー&ベーカリー【世田谷代田】(3ページ目)

2010年秋、世田谷代田にオープンしたカフェ併設の一軒家のパン屋さんは、あの池尻大橋の人気店トロパン トウキョウの2号店です。シェフの田中真司さんにおいしいパンの舞台裏のお話を伺いました。料理からインスピレーションを得た独創的なパンをご紹介します。

清水 美穂子

執筆者:清水 美穂子

パンガイド

トロ コーヒー&ベーカリーのパン

左上から時計回りにバゲット(190円)、カンパーニュショコラ(200円)、プチジク(200円)、絹ごし豆腐入りのオリジナルベーグル(180円)

左上から時計回りにバゲット(190円)、カンパーニュショコラ(200円)、プチジク(200円)、絹ごし豆腐入りのオリジナルベーグル(180円)

わたしが味とかたちに、味わいに、そして名前にも惹かれたのは、アルマニャックに漬けたスペイン産イチジク、ゴマ、ライ麦入りの「プチジク」(200円)です。食感や素材の名前から直感で思いつくというネーミングのセンスが抜群です。

同じ型で焼いた自家製ライ麦酵母とベネズエラ産ショコラの「カンパーニュショコラ」(200円)もおすすめです。
ソフトなプチパン、菓子パンもいろいろ

ソフトなプチパン、菓子パンもいろいろ

以上のパンは取材時(2010.12)現在のものですが、田中さんが「おいしい」にこだわって、手間をかけて創りあげるパンの今後がまた楽しみです。

トロパンの夢

怠けたら駄目になる、ストイックに挑戦していくパン作りは格闘技に似ている、と田中さんは言いました。

「僕は今、しんどいことをしておこう、と思っています。いつか違う土地で、ゆくゆくは発展途上の国でパンを教え、もっともっと人をよろこばせたいと思っています。その準備だと思えば、きつい仕事も、設備の整わない工房もたいしたことない。がんばれるんです」

ミニマムな工房で、効率よりも何よりもおいしさのために頭を働かせ、身体を動かし、既製の枠のないパン作りをする田中さんの、世界に向かって開かれた夢が、店に緩やかに流れているのを感じました。

トロパンの「トロ」は、長瀞のトロ。緩やかに流れる、という意味なのだそうです。

トロ コーヒー&ベーカリー

トロ コーヒー&ベーカリー

■トロ コーヒー&ベーカリー

住所:世田谷区代田5-3-1
TEL:03-5787-6732
営業時間: 12:00~23:00 火曜定休
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トロパン トウキョウ
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※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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