「青柳正家」の「栗羊かん」と「菊最中」。年末年始の手土産に
向島の「青柳正家(あおやぎせいけ)」と言えば、「栗羊かん」と「菊最中」。餡はよく晒されて透明感のある藤色をしています。上質な味わいと格式ある装いは、年末年始の手土産にもおすすめです。
若き3代目
昭和23年に向島で「青柳」として創業。同店のお菓子に満足した元公爵が名付けた「正家」の2文字を加え、昭和28年から「青柳正家」の看板を掲げています。現在店を守るのは若き3代目、須永友和さん。小学校5~6年生からお店の手伝いを始め、中学校時代には餡を炊いてから登校。京都での7年間の修行経験もあり、若くとも職人歴は長いのです。包餡は誤差1gという技に感嘆する私に「和菓子の職人は皆こうだと思います」。季節により異なる豆の扱いや餡炊きなど、体で覚えるべきことが多い和菓子作り。経験が物を言います。
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