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小江戸川越マラソン、運営の実情と反省点(3ページ目)

今年の注目ニューフェース大会として紹介してきた、小江戸川越マラソンと奈良マラソンが相次いで開催されました。予想通り、両大会コースの素晴らしさが高い評価を得たようですが、小江戸川越には大会運営に関して厳しい評価が。その要望は良い大会への指針でもあるようです。

谷中 博史

執筆者:谷中 博史

ジョギング・マラソンガイド


継続するために必要なことは

ハーフのスタート。谷川真理さんがゲスト出場。ハーフを軽々と走り観戦者を驚嘆させた

ハーフのスタート。谷川真理さんがゲスト出場。ハーフを軽々と走り観戦者を驚嘆させた
 

蔵造りの街並みを駆け抜ける至福のコース

蔵造りの街並みを駆け抜ける至福のコース
 

ロケーションに合わせたコスプレランナーも多数参加、観戦者を楽しませた

ロケーションに合わせたコスプレランナーも多数参加、観戦者を楽しませた
 

ハーフ1位は地元東洋大学のルーキー設楽悠太

ハーフ1位は地元東洋大学のルーキー設楽悠太。箱根駅伝での快走を期待する声援があがった

改善点は多々ありますが、ランナーから期待され沿道の応援も素晴らしいと評価された大会ですから、ぜひ継続して欲しいと思います。そのためには、ランナーのだけでなく、地元の方々、地元企業を巻き込んだ形の大会に育つ必要があるでしょう。
この日、川越市街地以西に居住する人には動脈とも言える県道を4時間にわたって通行止めにし、多方面に大きな影響を与えているのですが、かけた迷惑がなんらかの形で還元されなければ大会は長続きしません。そのためには「市民の健康増進に寄与している」程度の意義では納得してもらえないでしょう。大会のおかげで市民の暮らしが実際によくなる、企業が繁栄するという実績を生み出さなければ早晩反対の声が大きくなります。

自分勝手なランナーを締めだそう

小江戸川越マラソンに限らず、それぞれの大会にはそれぞれの開催の意義があります。そんなことまで意識して参加するランナーの方は少ないと思いますが、マラソン大会を定着させるには、スタッフやボラティア、協賛企業への感謝を忘れてはいけないと思います。みんな一体となって元気のプレゼント交換を行うことがランナーにとっても良い大会を作ります。
沿道の応援に向かって「うるせー」と言った参加者がいたそうです。言語道断の言動ですが、こうした参加者に対して周囲の参加者が一斉に非難する土壌が育ってしかるべきだと思います。良い大会は、良いランナーと良い運営者と良い応援者によって育てられるものです。

スタッフの打ち上げでは、最も苦労をした大会実行委員長と川越市の担当職員が次回大会開催への意欲を表明していました。次回はどのように成長するのか楽しみです。「小江戸川越マラソン2011」は一日で募集定員に達するだろうと、早々と予想しておきます。
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