地魚のブイヤベース
丁寧に裏漉しされたかぼちゃのスープはねっとりとしてブルーテに近いもの。続く魚料理は真鯛やムール貝を取り混ぜたブイヤベース仕立て。グレープフルーツが添えられ、味わいに輪郭を与えている。 この料理は特筆ものだ。食べ応え十分のブイヤベース
丁寧に焼き上げられた赤身のステーキは風味豊かなシンプルなソースの上に分厚く盛られる。食べ応え十分なボリュームだが、バターを多用していないせいか食後感は悪くはない。
こうしたフランス料理は今の東京ではなかなかお目にかかることのできないものではある。新しさは微塵もなく、30年前の料理がそのまま出て来ているようだ。しかし、ブイヤベースのソースはこれ以上ないくらいの透き通り、その味わいは実にしっかりと舌に残る。ソースをあまり使わないフランス料理が跋扈する中、ソースでしっかり素材を包む料理はむしろ新鮮ですらある。
その熟練の技はデザートにも現れる。しっかりとリキュールを染みこませたヴァヴァは食後の余韻をぐっと長くし、酔い加減に心地良さをもたらす。
これぞ大人のデザートとも言うべくもの
シェフはご覧の通りの方。東京から彼を慕う料理人が時折訪れるという。最後にサービスしてくださった猪のソーセージの味わいも忘れられないものであった。
雑誌の表紙を飾ってもいいくらいのダンディなシェフ
ムーランドール
松江市上乃木3-17-35
上乃木三叉路よりけやき通りを乃木駅方面へ200m進み、ENEOS向かいの坂をあがってすぐ 電話番号:0852-21-8839
営業時間
ランチ 11:30~15:00(LO.14:00)
気軽なランチ\1,300
Aランチ\2,100 Bランチ\3,650 お昼のフルコース\4,200
ディナー18:00~21:30(LO.20:30)
\4,200 \5,560 \7,880