初乳は出産後1週間に出る、免疫たっぷりの母乳
初乳の色は濃い黄色
初乳には、成乳と比較するとたんぱく質や脂肪分が多く、赤ちゃんの喉や消化器官を病気から守ってくれる免疫抗体(IgGやIgA)やラクトフェリンなどが多く含まれているのが特徴です。 また赤ちゃんの始めてのウンチである胎便(黒っぽい海苔の佃煮のような色)の排出をよくしてくれる作用もあります。
妊娠中のお手入れと、産後すぐ吸わせることが初乳分泌の秘訣
赤ちゃんが元気なら分娩台の上からでも吸わせてみよう
切迫早産などでお手入れができなかった人でも、出産後なるべく早く分娩台の上からでも吸わせられると、乳管が開きやすくなり、初乳の出がよくなります。入院期間中は赤ちゃんも上手に吸ってくれなかったり寝ていることも多いのですが、抱き方を工夫したり、赤ちゃんの足の裏をこすったりして、なるべく起こすようにすると初乳をたくさん飲んでくれます。この時期はママとの根競べ。忍耐力の必要な期間でもあります。初産の人や乳頭にトラブルのある人は、入院中に助産師さんにみてもらってください。 また赤ちゃんが小さく生まれて保育器に入ったり、すぐ初乳を与えられないときなどでも、搾乳をして5ccでも10ccでも赤ちゃんに届けてあげてください。
最後に、この言葉をご紹介と思います。「一番最初に赤ちゃんの消化器を通るものは、その子を生んだ母親の初乳であって欲しいと思います」 内藤寿七郎博士『育児の原理』より。
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