特別展1「ファン・エイクからデューラーまで」
ドイツ絵画史上最大の巨人デューラー作品の魅力にも肉迫する展覧会(c)Museo Nacional del Prado
初期フランドル派作品を所蔵するグルーニング美術館
テーマが同じ作品は並べて展示されることが多く比較が楽しい
ロベール・カンパン、ロヒール・ファン・デル・ウェイデンら初期フランドル派の画家たちもまた、この生まれたての新技術でリアリズムを徹底的に追求。彼らの名声は近隣諸国に波及し、瞬く間にドイツ、オーストリア、ハンガリーといったアーティストに影響を及ぼしていきました。
絵画以外も彫刻、版画、デッサンなど様々な作品が
ビートルズもびっくり?デューラーが本物を見ないで描いたセイウチくん(c)The Britisch Museum
なお「ファン・エイクからデューラーまで」展とほぼ同時期に、パリの美術館グラン・パレでは「France1500」と題された展覧会が開催中です。ブルージュで初期フランドル派の作品を鑑賞した後は、中世とルネサンスの狭間の時期にあたるフランスの美術を比べて見ると、贅沢で立体的な美術体験になること間違いありません。この時期ベルギーとフランスを併せて旅行する人は、ふたつの展覧会に足を運ぶことを大変おすすめします。
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■Van Eyck to Dürer(ファン・エイクからデューラーまで)
2010年10月29日~2011年1月30日まで
グルーニング美術館/Groeningmuseumで開催
住所:Dijver 12
TEL:+32 (0)50 44 46 60
開館時間:火~日曜9:30~18:00
閉館日:月曜日、12月25日、1月1日
入館料:11ユーロ、65歳以上9ユーロ、6~25歳は1ユーロ