食と健康/生活習慣病を防ぐ食事・レシピ

脂質異常症(高脂血症)を予防する食事(3ページ目)

以前は「高脂血症」と呼ばれていた「脂質異常症」。自覚症状がないのに、突然動脈硬化を引き起こす原因になります。脂質異常症の基礎知識と予防のための食事のポイントを紹介します。

南 恵子

執筆者:南 恵子

NR・サプリメントアドバイザー / 食と健康ガイド

脂質異常症を予防する食事

脂質異常症を予防するためには、日頃からの生活習慣の積み重ねが大事です。これらの生活習慣は、糖尿病や高血圧などの生活習慣病の予防にも共通しています。
  • 食事は1日3食幅広い食品をバランスよく食べる。
  • 腹八分目に食べる。
  • 脂っこいものは控えに(コレステロール、飽和脂肪酸の多い食品)
  • 間食は控え、就寝前に物を食べない
  • 甘いもの、塩分を控えめにする
  • お酒を飲みすぎない(エネルギーの過剰摂取を招く)
コレステロール値が気になる人は、確かにコレステロールが高いものを避けた方がよいと思われがちですが、同じお肉を食べても、コレステロールが高くなる人もいればならない人もありますので、一概にいえません。また例えばごはんや甘いものの糖質を食べ過ぎても、消化されてあまった分は脂肪として蓄えられるため、注意が必要です。ようは食べ過ぎない事が関心ですね。

脂質異常症対策に、抗酸化食品・n-3系脂肪酸・食物繊維

積極的にとりたい食べ物もご紹介しましょう。

納豆
血液サラサラ効果が期待される納豆・玉ねぎ・黒酢
■ 抗酸化食品
ファイトケミカルの中には、血液サラサラに役立つ成分があります。この成分や、成分を含む食べ物については、以前の記事で取り上げていますので、こちらをご覧下さい。ただし慢性的な病気で薬を常用されている場合は、飲み合わせが悪い食べ物もありますので、医師等の専門家に相談してください。

■n-3系脂肪酸
魚に多く含まれるEPA(イコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)、シソや亜麻に含まれるα-リノレン酸などのn-3系脂肪酸は、悪玉コレステロールを減らすうえ、善玉コレステロールを増やす働きがあります。現代人は、肉類等はとりすぎの傾向がありますから、どちらかというと魚を食べるということを心がけましよう。

◆食物繊維
食物繊維は、コレステロールの吸収を阻害して体外に排泄することで、血液中のコレステロール濃度の上昇を抑えます。また海藻やキノコ、野菜等、食物繊維の多い食品をたっぷりとることで満腹感をえられれば、摂取エネルギー全体を抑えやすくなります。

脂質依存症対策には、生活習慣全体の見直しも!

その他、喫煙や睡眠不足、過剰なストレス、運動不足なども影響します。食生活と生活習慣を見直すことで、コレステロールや中性脂肪は、ある程度コントロールできるものです。定期的な健康診断で、自分のコレステロールや中性脂肪の値を管理し、脂質異常症を予防しましょう。

■関連リンク
メタボリックトンドロームについて
超悪玉コレステロールを増やさないために(食と健康)
脂肪酸について
よく聞く脂肪酸ってナーに?(食と健康)
血液サラサラに役立つ食べ物について
話題のお酢を徹底研究(食と健康)
健康人でも5割が血液ドロドロ!(食と健康)
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