2/2 恵比寿　tmh.SLEEP　幻想のジュエリー [雑貨] All About

ジュエリーに捉われず、アイディアを少しずつかたちに

フェーヴにちなんで、ガレット・デ・ロワをイメージし、
アクセサリーケースもパイ菓子風に作り、タグも焦げた雰囲気に。

今年の11月には、フェーヴからアイディアを広げたガレット・デ・ロワ展を開催。フェーヴは元々、フランスで１月のお祭りに食べるパイ菓子（ガレット・デ・ロワ）の中に入っている陶製の人形。展示ではお菓子とアクセサリーをコラボレーションし、出張料理家・稲中寛子さんの美味しいお菓子や、古田さんのディレクションでパイ菓子をイメージしたクッションなども制作しました。

ジュエリーが入り口ではあったけれど、今後はそれだけに捉われず、インテリアオブジェやプロダクト、ファッションなど、この場所だからできる、古田さんらしい空間を自由に表現していきたいそう。古田さんのセレクトした独自の商品などもお目見えする予定です。「とはいっても、次々にというわけではなく、じっくり時間を掛けて少しずつ、自分が納得のいくものを紹介したいと思っています。新たな刺激を受けられるので、他のアーティストとのコラボなんかもやっていきたいですね」。

時を経て深みを帯びたものが、あちこちで無言に語りかける。

さて、秘密の小部屋のようなこの空間、さり気ないインテリアにも古田さんらしいセンスが光ります。旅先の蚤の市や古道具屋で見つけた、ちょっぴり得体の知れない不思議なオブジェが、ぽつりぽつりと絶妙な加減でディスプレイされています。黒く塗った壁や、店とアトリエとを仕切っている鉄柵、入り口の扉の曲線の装飾などは、古田さんが持っていた鳥かごからインスピレーションを得て、内装をデザインしたそうです。