子育て、道路、ゴミ……
気になる生活事情をまとめてチェック
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小さな子どものいるファミリーの流入が多いだけに、子育て支援は重要な課題 |
住むという観点から、まず気になるのは子育て事情。急激な人口増に施設開設が間に合わず、川崎市は長年、保育園の待機児童数の多さで知られてきました。平成11年には全国の政令指令都市の中でトップだったほどです。
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子育て支援に関しては、政策実行が現実に追いついていないものの、解消に市は前向きだ |
この事態に対し、市は当初、2007年4月の待機児童問題解消を目標に掲げていましたが、予想を上回る利用申請に解消は困難と断念。急遽、2007年7月に新たな
保育緊急5か年計画を打ち出し、今後5年間で約2600人の入所枠の拡大を目指すことになりました。特に人口急増が見込まれる、川崎駅、武蔵小杉駅、新丸子駅などの近くでは小規模認可保育所を急ぎ整備する予定で、このほか、商店街内、マンション内、企業内施設への助成なども行うとか。ただ、将来に関しては明確な道筋が示されたわけですが、現在必要な家庭には間に合わない可能性もあります。それぞれの家庭の事情に合わせて、地域ごとの現状をチェック、不利のないようにしたいものです。
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市内中心部では並木のある、整備された道が多いが、郊外に向かうと、未整備な地域も目に付く |
次に、安全という面で気になるのが道路事情。市内には、南武線沿線での踏み切りを中心にした渋滞、大型トラックなどが走るにも関わらず、歩道が整備されていない幹線道路、歩行者増に混雑が予想される道路など、問題が多く、解決は今後の課題。特に、大型マンションが建設される地域では通勤時間帯での渋滞も予想されますので、あらかじめ、覚悟しておくほうがいいかもしれません。
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市内にある企業と連携、環境に付加をかけないシステムの開発なども構想されている |
また、環境に優しい街づくりは、市の掲げる目標のひとつ。そのため、ゴミの発生量の削減、資源ゴミのリサイクルには熱心に取り組んでおり、ゴミ収集の頻度は東京都以上。たとえば、東京都では生ゴミを主とした普通ゴミの収集は週2回ですが、川崎市では3回ですし、リサイクルを考えた小物金属収集なども行われています。町内会、自治会には廃棄物減量指導員なるボランティアも配されているそうです。
さて、今回は川崎駅周辺エリアの歴史と市全体がどんな場所かを見てきました。次回以降では、JR・京急エリア、南武線エリアを細かく見ていきます。
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