オフショア開発とは

オフショア開発とはシステム開発を海外企業にアウトソーシングすること

オフショア開発とはシステム開発を海外企業にアウトソーシングすること

オフショア開発とは、システム開発を海外企業にアウトソーシングすること。2000年前後から当たり前に行われています。

ICTコンサルティングを手がけるガートナージャパン株式会社の発表によると、2009年日本企業のオフショアリング金額は3,590億円。アウトシーシング先としては中国が全体の84%。第2位はインドです。

海外へのアウトソーシングは、システム開発だけではなくサービス業にも広がっています。例えば、デルのサポートへ電話すると中国へ転送され大連のカスタマーセンターにつながります。中国人のサポートスタッフと話をするため日本語特有の微妙なニュアンスが通じにくいという意見が多く、一部は宮崎のカスタマーセンターが対応しています。

オフショア開発がすすむ理由

海外企業へのアウトソーシングがすすむ理由は2つあります。

システム開発経費のほとんどを占めるのが人件費。少しでも開発費を安くするには製造業と同様、海外に人材を求めるしかありません。中国でオフショア開発する場合、人月単価は30万円程度。日本の2分の1から3分の1です。ただ、経済発展と共に人件費が上がってきたため、ベトナムなどへアウトシーシングする動きが出ています。

オフショア開発がすすむもう1つの理由が国内の人材不足。ソフト業界は「きつい、厳しい、帰れない」の3K職場といわれており、これに(残業ばかりで)結婚できない、気が休まらないなども加わり、現在では8K職場ともいわれています。就職が厳しいなかでも若者から敬遠され、内定がとれても親が反対するケースも。

業界としての魅力がないため、そもそも入口である情報工学系大学への志望者が減っています。少子化により18歳人口が減少と志望率減で、ますますIT業界を目指す人材予備軍が減少しています。

国内人材は50万人の不足

プログラムがなければ車も動かない

プログラムがなければ車も動かない

供給人材が減っているのに、必要なプログラムの絶対量はどんどん増えています。

トヨタのリコール問題で、ペダルを踏んでも直接ブレーキに関係なくコンピュータシステムに連動しているだけと知り、驚いた方も多いと思います。現在の車には何十台ものコンピュータが搭載されており全てプログラムで動きます。

炊飯器にもコンピュータが入っていて、はじめチョロチョロなかパッパッと火を制御しながら最適にご飯を炊くプログラムが入っています。生活や社会のすみずみまでコンピュータが入っていますが、プログラムが動かなければ何の役にもたちません。機能が増えると、その分プログラムが増えるにもかかわらずプログラムを作るエンジニアが足りません。

総務省が出した試算によると、企業におけるICT(情報通信技術)人材は全体で50万人不足。特に高度ICT人材の不足は35万人で、どこからか人材を調達しなければなりません。総務省は2007年に「高度ICT人材育成に関する研究会」を立ち上げ、様々な提言をはじめてしますが即効性はありません。そこで国としてICT人材の供給を増やしている中国、インドへのオフショア開発となります。