100年のぬか床を目指す
-石井さんは、経営者としてCDIをどのような企業にしていきたいとお考えですか?このファームは、パッケージや技術を売るためのツール、マシーンではないのです。ピープルビジネスのこのファームは、酒の樽と同じで「人と文化の熟成装置」であると考えています。
長い間おいておかないとその味が出てこないというか、ファームの色が出てこないと思っています。CDIのようなファームは、おでんのだしや、ぬか漬けのぬかと似ていますね。スタッフはおでんの具や野菜ですね。
スタッフは何年も続くだしの味に染まっていきつつも、スタッフ一人ひとりの味も滲み出して、ファームとしてのだしの味がさらに濃く、深くなっていく。そのような関係をCDIで築いてきたし、今後も続いていって欲しいと思います。「CDIにいたからこそ今の自分があるし、自分がいたからこそ今のCDIがある」とスタッフの一人ひとりが心から思えるのが理想的な状態です。
CDIはぬか床なんです。100年続くぬか床、それを目指しています。