コミュニケーションでもっとも重要なのは
新卒に求められるコミュニケーション能力は何かということをお話してきました。私が考えるに新卒レベルでは複雑なコミュニケーション力は必要ありません。唯一必要なのは、これです。
「相手の言っていることを(ハイレベルな精度で)正しく理解する力」
これにつきると思います。なんだ、え?、という方もいらっしゃるかもしれませんが、なによりこの能力が重要です。コミュニケーションには、聞く、と話す、という2つの側面がありますが、新卒に求められるのは「聞く」能力です。
コンサルタントにとって、相手が何をいっているか正しく把握できなくては、まったく見当違いの提案を出してしまうことになります。
相手が思っている問題点や議論のポイントを、正しく理解し、うまくまとめてあげて、「つまりは、●●さんのおっしゃっていることは、まとめるとこういうことですよね」ということが出来れば、それだけで価値があります。
よくグループディスカッションなどで、相手の言うことを聞かずに、ただ自分の主張を述べているだけの人がいますが、これはまったくアウトです。
如何にその人の喋りが雄弁で、政治家なみの演説ができたとしても、コンサルタントとして採用されることはないでしょう。役者やパフォーマー向きです。
多少たどたどしい喋りでも、相手の行っていることに耳を傾け、正しく間違いなく理解しようとする姿勢、これがコンサルタントにもとめられるコミュニケーション力の第一歩です。