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30代女性の悩み 学校と出産、どっちが先?

読者の質問にガイドが答える好評のシリーズ。看護師だった女性が、違う分野を大学で勉強したい気持ちと、子供が欲しい気持ちの狭間で揺れ動く。

西島 美保

執筆者:西島 美保

社会人の学びガイド

30代後半女性、子供と大学、どちらを取るべき?

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異分野への挑戦に踏ん切りがつかない、子供も欲しい、年齢的なリミットも…。
【読者からの質問】
こんにちは。30代後半既婚の女性です。まだ子供はいませんがいずれは欲しいと考えています。 以前、看護師として働いていましたが、結婚後退職後、数年のブランクがあります。退職してから今までの間、看護とは違う分野である犯罪心理学を学びたいと思うようになりました。

以前から人間の心の動きに興味があり看護でも どちらかというと実践系より心理系に興味がありました。それよりは臨床心理を学んだ方がずっとためになることはわかっているものの犯罪心理の構造の方に興味があります。しかし全く違う分野ということで踏ん切りがつきません。 実は踏ん切りがつかないもっと大きな理由が年齢です。周囲から早く子供をという期待と私自身にも焦りがあり、でもこの学校へ行きたいという気持ちも生かしたいし考えが空回りしています。何かよいアドバイスがありましたらお願いいたします。


異分野への挑戦はプラスになる!

この質問を2つの問題に分けて考えてみよう。

1.看護学から犯罪心理学という異分野への挑戦に踏ん切りがつかない。
2. 自分も周囲も子供を期待しており、年齢的にもリミットが近づいている

まず、1つ目の異分野への挑戦については、自分で決めるしかないが、全く問題ないと思う。以前異分野挑戦!成功のための3つの原則という記事でも書いたが、異分野への挑戦はプラスだと私は考える。確かに一つの学問分野を極める考えもあるが、複数の学問を組み合わせることで、生まれる価値もある。要はその分野を学ぶ理由付けを自分でし、納得できればいい。異分野への挑戦の場合、卒業後の自分がイメージしづらいが「とにかく自分が学んできたこと、経験してきたことを全部活かす!」というくらいでもいいのではないか。

ちなみに日本では、学問分野における関連性、一貫性を重要視する傾向が根強い反面、異分野への就職は全く問題なく行われているから驚きだ。経営学士のパン屋さんや、芸術学士の電機メーカー経営者など、異分野で活躍している人はたくさんいる。

相談者の場合、既に看護師の資格と職務経験を持っており、これらの経験はどこでも活かせるし、歓迎される資格でもあるから、プラスアルファとして犯罪心理学を学ぶ、という位置づけでもいいかもしれない。

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慶應義塾、東京大学、放送大学の休学取り扱い→3ページへ
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