異分野への挑戦は悪?

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学びたい分野が見えているのに、飛び込めない人が多いのはなぜ?
日本の大学院では、研究科を選ぶとき、学部(大学)時代の専攻に関連したものを目指す学生が多い。また大学院側も学部レベルの学習を重要視し、その分野の知識を有している学生を求める傾向がある。また社会人学生を受け入れる場合でも、社会人経験が研究計画との関連で有用と認められる者、などの条件をつける大学も多く、とにかく学ぶ内容の一貫性が重要視されている。


しかし、一方で学部時代とは異なる、あるいは今やっている仕事とは関係ない学部(大学)や研究科(大学院)に進もうとする人がいる。そしてその人たちがぶつかる壁が「異分野なので、ふんぎりがつかない」というもの。

新しい分野を学ぶのは、そんなに大それたことなのだろうか?


学びたい分野が違ったっていいじゃないか!


私自身、経営学(学士)、Master of Arts(修士)という2つの学士を持つ。

経営学士で、知的財産の仕事をしていた私が、
「アメリカでアートを勉強したい」と言うと
「え?大学時代の学部は何だっけ?」
と驚く人から、

「ビジネス関係にすれば?」
「知的財産を極めたら?」
という助言など、色々な意見を頂戴した。

以上は日本での話。

しかし、アメリカに留学して驚いたのは「経営学×アートの組み合わせは非常に良いアイディアだ!」という人が多かったこと。日本で学部と違うことを勉強する、と言うたび驚かれ批判され、自分の判断に迷いが生じていた私は、アメリカでも「学部時代はビジネス専攻だった」と言うのが嫌になっていた。しかし、そこで出会った人たちは、異分野の組み合わせが持つ可能性をすばらしい!と賞賛する人ばかりだった。(いや、うらやましがられたくらい)
・経営学からアートの世界へ(27歳会社員の場合)

また、大学と大学院で専攻が違う人もかなり多かった。

例えば学部時代、英語学専攻だったAは、日本で英語の先生をしていた。学習教材につけるイラストを描いたことをきっかけに、イラストをもっと学びたい、と大学院で美術を専攻。彼の強みは英語学×アートとなった。

イギリスの大学院でMBAを取得したBは、学生時代に触れた美術の世界が忘れられず、美術専門の大学院に進学。既にアート全般を勉強していたが、当時新分野として注目されていたコンピューターアートを専攻。現在は香港でビジネスの専門知識、アートの技術を生かした仕事に就いている。

マスコミでプロデューサー業をやっていたCは、学生時代に少し興味があったアートを本格的に学んでみたい、と大学院へ進学。大学院時代から「自分の作品をいかにプロデュースするか楽しみ」と語っていたのを思い出す。これも異分野の経験があったからだろう。

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