意外と知られていない 阪神の難波延伸
阪神電車甲子園駅。ここから難波まで直通でいける日も近い? |
この計画には3人とも興味深々。神戸や阪神間から大阪ミナミの難波や心斎橋は遠いというイメージがあります。梅田なら乗り換えなしで行けるけれど、難波などには大阪地下鉄などに乗り換える必要があり、心理的にもかなり距離感があるのは事実。
その難波に阪神電車から直アクセスできるというのはとても嬉しいことのようです。阪急沿線のAさんは「難波は遠いし、乗り換えが必要なのでほとんど行きません。でも、大阪らしい楽しい街なので、楽に行けるなら行きたい」とのこと。また、学生のCさんも「大阪ではミナミの難波や心斎橋で遊ぶことが多いですね。阪神1本で行けるならとても助かります」とのこと。
阪神電車だけでなく、阪急電車からも直接行けるようになったら、言うことなしですね。実は、阪急今津線の「今津駅」と阪神本線の「今津駅」は隣り合う駅。この駅で阪急電車と阪神電車が接続すれば、阪急電車でも難波へのアクセスが確保できるかも。阪急今津線は「宝塚」や「西宮北口」を結ぶ路線。「宝塚」から「難波」まで乗り換えなしに行ける日がくるかもしれませんね。
住民のメリットは「ポイント」と「定期券」の共用
大阪梅田の阪急百貨店。すぐ前には阪神百貨店が。 |
梅田に百貨店が多くあります。「阪急」「阪神」の他に「大丸」があり、新しく「三越」の出店も計画されています。この中で、「阪急」「阪神」のポイント共有は両百貨店にとってもメリットのある話ではないでしょうか?期待したいところです。
また、Cさんのように定期券が共用となるのも魅力がありそうです。阪急電車と阪神電車の間にJRの路線が通っています。そのため、阪急とJR、阪神とJRという併用パターンは多いようです。Bさんのように、通勤は阪神、大阪や神戸以外はJRといったように2つの路線を使うといった感じですね。ここで、阪急電車と阪神電車の定期券が共用できれば、阪急と阪神を併用するパターンが増えるのかもしれません。
また、駅からバス便の範囲になると阪急・JR・阪神のどの駅にも同じバスでアクセスできるというの人も多いですね。なので、行き先によって阪急電車と阪神電車を使い分けることが出来ると便利そうです。同区間の定期券を共有できるとなると、JRより阪神・阪急に乗る人が増えそうです。
バス便といえば、神戸市は「神戸市営バス」が運行しており、どのエリアにもまんべんなく路線があります。芦屋市や西宮市などは、「阪急バス」と「阪神バス」が運行しているのですが、どちらかというと各自の電車の駅から中心に路線が組まれています。特に「阪神バス」は、阪急の駅には路線が通っていません。阪急バスと阪神バスの路線をあわせて新路線を作ると、更に便利になりそうですね。
阪急と阪神の統合を地域住民がどのように見ているかをご紹介しました。日々の電車の利用だけではあまりメリットを感じる場面がなさそうでした。しかし、百貨店のポイントや定期券、バスの路線の一元化などが実現すると、かなりのメリットがありそうです。また、阪神の難波延伸計画も阪急の乗り入れが実現すると更に利用者にとって便利になりそうですね。 今後の動向を見守りたいところです。
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