インバウンド需要の増大から、そのままの勢いで大阪万博へと進みたかったところを、キタやミナミを中心にコロナ禍の煽りをまともに受けてしまった大阪。乱高下したこの5年間ですが、どの街の地価が減少したか、ご存知でしょうか?

今回は、国土交通省「都道府県地価調査」より、大阪府で10万人以上の人口がいる市区町村の、地価が下がった市区町村ランキングを発表します。
 

1位は、ぶどうとワインで有名な羽曳野市

地価変動ランキングTOP3

地価変動ランキングTOP3


>>大阪府の全ランキングはコチラ!

ぶどうとワインで有名な羽曳野市は大阪府南東端に位置する人口約11万人弱の街。古墳など古い時代の史跡が多く残り「飛鳥」の名前が各所に残っています。市域の東側は奈良県香芝市に隣接する山間部となり、住宅街は西側エリア。ため池が点在し、整然とした区画のニュータウンと旧市街地や戸建てのミニ開発が混在するエリアに分かれます。

地価下落の理由として考えるのは市域全体としての活性化が見られないこと。市域の中心部は近鉄長野線「古市」駅となりますが、同駅は近鉄の支線であり中心部からの移動は便利ではありません。

また、ニュータウンエリアに住む人の足はバスとなりますが、隣の藤井寺市にある「藤井寺」駅から発着するバスを利用する人も多く、同市内の駅前が発展しづらい要因ともなっています。

2位は、大阪市隣接の守口市

大阪市隣接で大阪メトロが走り、市外局番は大阪市と同じく「06」。「準大阪市」ともいえる守口市は京阪本線、大阪メトロ谷町線、大阪モノレールの3線が利用でき、車移動に関しても阪神高速、近畿自動車道、国道1号が通る利便性の高いエリアです。

それほどに便利な場所なのですが、現在はかつての三洋電機・パナソニックの企業城下町であった頃の元気はありません。また市全体としてのまとまりにかけ、市の存在感が薄いのもマイナス要因です。

パナソニック社屋は隣接の門真市両市にまたがり門真市のイメージが強く、南端にある鶴見緑地も大阪市鶴見区とまたがっていて敷地の半分は守口市なのに「鶴見緑地」。利便性が高く歴史もある街であることが見直されれば、土地価格上昇もあり得る街です。
 

3位は、PLの花火で有名な富田林市

「PLの花火」「PLの塔」で有名な富田林市。大阪府の南東部、金剛山の麓に位置し丘陵部分が多くある田園都市です。歴史的建造物が並ぶ重要伝統建造物群保存地区、いわゆる「伝建地区」がある大阪府下唯一の街です。

自然環境が豊かである反面、市域の多くが鉄道移動には不便なエリアとなっています。南海本線を利用すれば大阪市中心部への利便性は高いですが、同線は市域の西をかすめるように通っているだけで、多くのエリアは支線である近鉄長野線を利用することになります。

ニュータウン人気が衰え、都心タワーに人気が集まる昨今のトレンドでは、土地価格上昇のキッカケは見えません。

【関連記事】
【大阪】5年間で土地の価格が「上昇」した市区町村ランキング、第1位は…?