「阪急ホールディングス」と「阪神電鉄」が統合に向けて動き出しました。 「阪急・阪神が統合?沿線を比べてみると…」でご紹介したように、阪急電鉄と阪神電鉄は神戸-大阪間の共通の路線をもちながらも、沿線カラーは違ったものでした。 この統合を実際の住民はどように感じているのでしょうか?3人に聞いてみました。


阪急沿線住民:阪神電車は普段から利用していない

阪急
急電鉄梅田駅。ここから、神戸、京都、宝塚、千里方面への電車が発着している。
幼少時代から芦屋市の阪急沿線に住んでいるAさん。 「電車は阪急しか乗らないので、阪神と統合といわれてもピンとこないですね。大阪や神戸に出るのも阪急電車。阪急だと京都にも行けるので不便は感じないし……。阪神電車にはほとんど乗りません。というか、今までに乗ったのも数回。知人の家に行ったときくらいかな?」とのこと。たしかに、阪急沿線に住む人にとって、阪神電鉄に乗る必要はなさそうです。

ただ、買物事情は違いました。 「買物は神戸のそごうや大丸に行くことが多いけど、大阪に行く機会が増えました。特に、大阪西梅田のハービスなどはよく行きますね。ここが、阪神の開発だったということは、最近のニュースを見るまでは知らなかったですが……。」やはり、阪神が開発した西梅田エリアは注目度も高かったようです。

「大阪梅田の百貨店では、阪急百貨店での買物が多いですね。梅田の駅から近いのと広いので。でも、阪神百貨店も行きます。特に食料品は利用が多いかな。市場のような活気とお気に入りのお店があるからよく行きます。バーゲンの時も、よく行きますね。」大阪梅田の買物事情では、阪神の利用も多いみたいですね。

そんな彼女が統合で実現して欲しいことがあるそうです。それは、百貨店のポイントの共通化。「阪急のカードを持っているので、阪急百貨店のお買物にはポイントがつきます。阪神百貨店のお買物にもポイントがつくと嬉しいかな?」。確かに両百貨店でポイントがつけば、大阪梅田での買物の機会が増えそうですね。


阪神沿線住民:併用路線はJR

阪神
阪神電鉄梅田駅。神戸方面への電車が発着。阪急の梅田駅に比べると小さい。
次に阪神沿線住民のBさん。結婚と同時に、西宮市の阪神沿線にマイホームを持たれています。 「通勤には阪神電車を使っています。近くにはJRの駅もあるのですが、阪神の駅のほうが近いので阪神を使うほうが多いですね。ただ、京都などに行くときや新幹線を利用した出張の時などはJRのほうを利用しています。阪急の利用はめったにありません」とのこと。確かにJRのカバーする路線エリアは抜群。阪急の利用より、JRのほうがメリットが多いのがわかります。

「阪神電車というと阪神タイガースというイメージが強いですが、甲子園球場にはめったに行きません。前回行ったのは昨年の夏。阪神タイガースのファンですが、球場に行って応援するまでではないですね。球場は我が家と目と鼻の先にあるのですが……」。


阪神間通学生:定期の共用利用を希望

阪神間
阪神間には大学などの学校も多い。写真は阪急六甲駅。駅前からバスが発着し、神戸大学などの学校に行ける。
阪神間には大学をはじめとする学校がたくさんあります。最後に、阪神間に通学する学生さんに聞きました。Cさんは、大阪市内から神戸市灘区の大学に通う学生。

「普段の通学は阪急電車を使っています。駅から大学まではバスなので、JR、阪神でも通えるのですが、阪急の駅が大学に一番近いので阪急を利用しています。駅周辺も学生街っぽく賑わっているので便利ですし……」とのこと。

「阪神電車はたまに使いますよ。阪神沿線にお気に入りの飲食店があるので、その店に行った時は、阪神を利用して大阪まで帰ります。持っている定期券は阪急のものなので、その時は切符を買います。阪急と阪神と統合されるのなら、定期券も両方で利用できるようになって欲しいです!」

Cさんの友人の中には、アルバイトの家庭教師のお家が阪神沿線で週に1度は阪神電車を利用している人もいるとか。学生は学校を拠点に行動範囲が広いので、両方の路線を利用する機会も多いのでしょう。定期券の共通化が実現すれば喜ぶ学生は多いでしょうね。

次のページでは、沿線住民にとっての統合メリットをまとめてみましょう。