JR西日本では東西線以来の新線となる「おおさか東線」が2008年3月15日に開業しました。計画では「新大阪」駅から「久宝寺」駅までなのですが、とりあえずは「放出(はなてん)」駅以南の部分開業だそう。ところで「おおさか東」ってどこ?という方も多いと思いますので、まずはその位置関係から紹介いたします。
東大阪市を南北に突き抜ける。新駅は5駅。
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(上)「放出」駅掲示の看板でみる新駅の表示。(下)平仮名だとやたらに長い「JR河内永和(かわちえいわ)」駅。 |
JRおおさか東線は、城東貨物線を利用して営業開始された路線であり、学研都市線「放出」駅と大和路線「久宝寺」駅をほぼ南北につなぐ様に走っています。「放出」駅・「久宝寺」駅両駅の間には5つの新駅があります。行政区でみると「放出」駅が大阪市鶴見区で、次の「高井田中央」駅から「JR河内永和」駅・「JR俊徳道」駅・「JR長瀬」駅の4駅は東大阪市。その次の「新加美」駅で再び大阪市内は平野区を通り、大和路線につながる「久宝寺」駅で八尾市となります。路線中の駅名に「JR」の付く駅が3つありますが、JR線以外で同名の駅が既にあるためです。では、同名の駅は一体どの路線の駅なのでしょうか?
近鉄線と3線交差、乗り換え路線は豊富
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(上)「高井田中央」駅では地下鉄へ乗り換え可能。(下)駅前らしい施設の殆どない「JR長瀬」駅。 |
まず、「高井田中央」駅。ここでは大阪市営地下鉄中央線「高井田」駅への乗り換えが可能。地下鉄中央線は近鉄けいはんな線へと乗り入れているので生駒方面への移動が便利です。次の「JR河内永和」駅では近鉄奈良線「河内永和」駅への乗り換えが可能。そこから南へ行くことわずか600m!非常に近接している隣駅の「JR俊徳道」駅では近鉄大阪線「俊徳道」駅への乗り換え可能。近鉄奈良線は奈良市へ、近鉄南大阪線は大和高田市を経て三重県方面へと移動ができます。この近鉄「河内永和」「俊徳道」駅の両駅は近鉄「布施」駅とも大変近く(1駅約1km弱)、新線の開業によりこのあたりはさらに「鉄道駅密集地帯」となりました。
続く「JR長瀬」駅は近鉄線「長瀬」駅があるので「JR」付きの駅名となっていますが、場所は少し離れています。続く「新加美」駅は大和路線「加美」駅と隣接しています。新線ができて、奈良方面、特に近鉄沿線の方は、今までであれば天王寺や難波まで一度出てからしか行けなかった場所がショートカットして移動することができるようになりました。神戸方面や宝塚方面へは「放出」駅で乗り換えればそこから一本で移動可能。なかなか便利な路線でございます。
では、新線の沿線は一体どんな街なのでしょうか?
次ページでは簡単に街並みを紹介いたします。