「魚崎」駅を降りたことは無いが魚崎ICは通ったことがある、という方であればきっと魚崎=「交通渋滞」のイメージが少なからずあるはず。阪神本線「魚崎」駅は、阪神高速神戸線魚崎ICからわずか100m程度しか離れていません。だがしかし、イメージに反して周辺は落ち着いた雰囲気。今回はそんな「イメージギャップのある街」阪神本線「魚崎」駅周辺を紹介します
車・電車共に優れた交通便
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阪神「魚崎」駅を北側より望む。右手に見えるのは六甲ライナー「魚崎」駅にかかる連絡橋。 |
阪神本線「魚崎」駅は、直通特急・特急の停車駅で、阪神「梅田」駅までは21分。また、その西側を流れる住吉川沿いを走っている六甲ライナーの「魚崎」駅へと連絡橋で移動し、北向きに1駅乗ればJR神戸線快速停車駅である「住吉」駅です。こちらからだとJR「大阪」駅まで19分。また、JR「住吉」駅は「魚崎」駅北側からであれば充分に歩ける距離でもあります。すなわち大阪へは2線2駅が利用可能(六甲ライナー入れると3線3駅ですけどね)。「魚崎」駅南側であれば、六甲ライナー「南魚崎」駅の利用が便利。
また、前段でも書きましたが、駅のすぐ南側が阪神高速神戸線の出入口、阪神高速湾岸線へも1km程度の距離です。電車も車も複数路線が近くにあり、移動に便利な立地です。
買い物はJR住吉界隈が便利
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住吉川河川敷より六甲山を望む。ここを通ってJR周辺に買物に行くなんてのもオシャレ。 |
日ごろのちょっとした買い物は駅前の
コープミニがあります。夜は23時まで営業していて便利。しかし、駅周辺にはそれ以外のスーパーなどは無し。“ミニ”なので品揃えが不安という方は、同じコープでもJR住吉駅の
シーアが便利です。また、六甲ライナーや車で六甲アイランドに行けば多数のショッピング施設が利用できます。
JRの各駅を筆頭に、阪神間は駅前の商業施設が大変豊富なだけに、すこし見劣りするかもしれませんが、ポイントは「自分のライフスタイルとして買物施設はどのように使うか?」というところを見つめる必要があります。「少なくとも「自転車便」や「車チョイ乗りエリア」には十分な買物施設があるので、ここはあえて「商業施設のない街並み」を狙うのもありでしょう。
では続いては周辺の街並みを見てまいりましょう。
住吉川沿いの雰囲気が素敵な山の手立地
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住吉川沿いの道から西側を見て。坂道になっているのがわかりますか? |
まず駅を降りて感じるのが、アップダウンが多いこと。北側は、ずーーっと上がっていけば住吉山手を経て六甲山。当然北側に向かって「UP」なのですが、住吉川沿いの道路もかなり高い位置にあり、駅の西側に向かっても「UP」。また川を頂点に両サイドへは「DOWN」。しかし、一部の坂を除けば距離・高低差共に、阪急線以北のそれと比べると大した坂ではなく、全般にダラダラ坂。ちょっとした街並みのアクセントとなっています。周辺は街路樹も奇麗で、一戸建ての多い閑静な街並みとなっています。
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上の写真のようにマンションが多く立ち並ぶが、下の写真のような戸建てもまだまだ残る |
駅の西側を流れる住吉川は、いたる所から河川敷に降りる階段があり、周辺住民の格好の散歩道。北側を望むと六甲山系がきれいに見渡せます。川も、ちゃんと水の流れている生きた川。水辺では鴨なんかも時折みられます。水鳥を眺めながらお子さまとゆっくり歩かれるも良し、そんな景色にわき目も振らず六甲山に向かって走るもよし。そして、その川の両岸にはもっぱらマンションが建ち並びます。マンションの中には築年数の古いものも多く、それなりに周辺の景色に溶けあっています。また、マンションの合間合間には大きな邸宅もちらほら。もともとは邸宅街であったその邸宅跡地にマンションが建っていったのではないか?といった街並みが続きます。この雰囲気は阪神「魚崎」駅周辺だけでなくJR「住吉」駅北側に向かって続いていきます。
そんな川あり坂ありな感じの北側の風景に比べて、南側はどんな感じでしょう?
次ページでみてまいりましょう。