「東京と比べて大阪は緑が少ない」とは、よく言われる言葉です。しかし、この場所についてはそれは当てはまりません。今回は南海電鉄南海線本線「住吉大社」駅周辺を紹介いたします。

「住吉」は「住みよし」!

大社前チンチン電車
住吉大社参道
(上)住吉大社の西側道路は天王寺方面へと向う路面電車が通る(下)住吉大社参道より西側を望む
南海電鉄「住吉大社」駅はあと2km程南に行けば堺市となる大阪市内でも南端に近い立地。行政区分では、線路をはさんで東側が住吉区、西側が住之江区となります。駅の名称は当然、駅東側に位置する住吉大社から来ています。

初詣の時期になるとメディアに取り上げられることの多い住吉大社は日本全国2300余の住吉神社の総本社で、その歴史は何と約1800年!大阪市内はおろか全国的に見ても歴史の古い場所の一つです。ちなみに「住吉」の由来には、住吉大神が住むべき国を探していた際に、この地に至り「真住み吉(よ)し」として社地を定めた故事による(『風土記』)という説があります。

そのころは、住吉大社のあたりまでが海であり「澄んだ入り江」=「すみのえ」とも呼ばれていました。住吉大社の南側に「墨江(すみえ)」という地名がありますが、これも「すみのえ」から来ています。

また、住吉大社から東側のエリアには戦災にあわずに残った長屋・町屋が多く残っており、大阪市内の魅力を高める歴史的・文化的資産のある地区に対して取り組まれているHOPEゾーン事業の対象ともなっています。住吉大社周辺のほかに平野郷地区、空堀地区で展開されています。

南海電鉄本線と高野線へWアクセス

住吉大社駅
住吉東駅
(上)南海電鉄「住吉大社」駅。すぐ西側には住吉公園がある(下)小さな駅舎の「住吉東」駅は南海高野線の駅。駅看板がレトロ
大阪市内から和歌山へ向かう住吉街道(紀州街道)、熊野三山へと向かう熊野街道が通る住吉大社周辺は、その昔(といってもずいぶん以前ですが)は「ターミナル」でしたが、現在でもプチターミナルです。

南海線「住吉大社」駅周辺200m圏には、当駅以外に3駅あります。「住吉公園」駅、「住吉」駅、「住吉鳥居前」駅。すべて阪堺電車の駅です。「住吉」駅では「南霞町」駅(JR「新今宮」駅)方面、天王寺方面、堺市内・浜寺方面への3方面アクセスが可能。路面電車とはいえ、バス感覚で利用すれば大変便利です。

南海(本)線「住吉大社」駅は各駅停車の列車しか止まりません。しかし、南海「難波」駅には5駅9分(ラッシュ時には10~12分)とすこぶる便利。「住吉大社」駅と住吉大社をはさんで西側にある南海高野線「住吉東」駅(こちらも各駅停車のみ!)は駅間およそ徒歩10分程度。周辺に住んでいれば南海線で2線2駅。阪堺電車まで入れると4線5駅~7駅位になります。

南海高野線といえば、高野山へと向かう観光列車「天空」がちょっとした話題。これに乗るには「堺東」駅でのお乗り換えが便利です。

では、続いて次ページでは周辺の街並みを写真でご紹介いたします。