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「家賃」決定の裏側をすべて公開!シリーズ 「家賃」はどう決まる? 第5回(4ページ目)

家賃ってどのように設定されているかご存知ですか?大家さんが「10万円で貸したい!」と思ってもその通りになるとは限りません。さて、プロはどのようにして賃料査定をしているのでしょうか?

加藤 哲哉

執筆者:加藤 哲哉

賃貸・部屋探しガイド

物件の査定の例


【査定物件】2K-33
【査定する物件】

右のような査定物件を使って、実際に計算してみましょう。
【査定する物件】
・間取り 2K 
・専有面積 33平米
・和室6畳、4.5畳、K3畳
・有効面積 13.5畳
・収納1.5畳分
・このエリアの標準間取りの賃料
 1K(8畳)=6万円、2K(18畳)=10万円



STEP1:有効面積は、和室6畳+4.5畳+K3畳=13.5畳【A】
STEP2:標準間取りの賃料は、1K(8畳)=6万円【B】、2DK(18畳)=10万円【C】とする
STEP3:仮賃料は、10万円【C】-6万円【B】=4万円【D】
       4万円【D】÷(18畳-8畳)=0.4万円【E】
       6万円【B】+(13.5畳【A】-8畳)×0.4万円【E】=8.2万円【F】
STEP4ポイント数は、5ポイント【G】とする
STEP5:8.2万円【F】×(100+5【G】)÷100=8.61万円【H】
       ∴査定物件の仮賃料は、8.61万円

査定家賃の算出の仕方はこれですべてです。プロの技の使い方はあなた次第。借りたいと思っている物件の家賃を査定して家賃交渉の資料にしてもよし、今住んでいる部屋の査定をしてみるのもよし。また、実際に査定を自分でしてみなくても、「ああ、家賃っていうのはこうやって決まっているんだな~」と思ってみるだけでもこれからの部屋選びの参考になると思いますよ!ぜひ、お役立てくださいね。

<「家賃査定の裏側」シリーズ>
第1回:家賃査定のプロ技1「有効面積を出す」
第2回:家賃査定のプロ技2「標準家賃を出す」
第3回:家賃査定のプロ技3「有効面積から仮賃料を出す」
第4回:家賃査定のプロ技4「付加価値のプラスマイナスを計算する」
第5回:家賃査定のプロ技5「いよいよ査定賃料を出す」
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