リノベーション/リノベーションとは

新築VS中古とリノベーションの関係 その2(3ページ目)

今回は「中古住宅を買わなかった理由」から、「中古住宅+リノベーション」の可能性を考えていきます。リノベーションは、増えていく中古住宅のストックを活用していくための1つの解決策なのです。

石井 健

執筆者:石井 健

リノベーションガイド

中古購入+リノベーションの可能性

冒頭でお話ししたように、日本人の80%は初めての住宅購入で新築を選んでいます。しかし、今後中古住宅のストックがどんどん増えていくのに対し、新築の供給量が減っていくのは確実です。中古住宅に手直しを加え楽しく活用できるリノベーションは、今後更に需要が高まると考えています。今後1981年の新耐震基準法以降に建築された中古住宅がストックされていくので、耐震性が気になる人も、「新築が買えないなら買わない」という“絶対新築派”以外であれば、中古住宅も検討することで選択幅が広まります。
自分のライフスタイルに合わせて中古住宅を改修するリノベーション。中古のストックを活用しながら、オリジナリティ溢れる家を手に入れることができる。

リノベーションの課題

中古住宅を自分好みに改修をして住むリノベーションという方法は、ストックされていく中古住宅を活用していくための1つの解決策です。中古住宅を検討した人のなかには、「改修をして住む」という発想ができなかった人も多いのではないでしょうか。その発想があったとしても、「実際いくらかかるのか分からない」「工事代金を含めれば新築よりも高くつく」など、費用の相場感がなく、判断ができなかった人も多いでしょう。また、どの程度の改修・補強が必要か、相談できる人が身近にいないということも、中古住宅の購入しなかった理由かもしれません。まだまだ浸透しているとは言えない“リノベーション”という発想が、今後より多くの人に受容されていくには、不動産業者や建築のプロからアドバイスを受けられる場が増えていくことが必要でしょう。
「リノベーション住宅」とは?

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