苦手意識の克服…基本は場数を踏む事です

苦手なものへの対処は、避けられないなら慣れるしかないです。慣れる為には地道な努力が必要でしょうが、不安や恐怖を軽減させる効果的な手段です。慣れる為の機会は積極的に逃さないようにしましょう!
対人関係が苦手というのは大きなハンディキャップです。面接、仕事の打ち合わせ、電話の応答、プレゼンテーション…。対人関係は仕事の基本的要素であり、苦手意識の克服はその人の社会生活を大きく改善させるはずです。では、人前での苦手意識を克服する為には何をすべきでしょうか?

まず、苦手な対人状況において、望ましい言動や態度のイメージを頭に明確にイメージした事はありますか? 例えば、プレゼンテーションが苦手な人が、もしも、プレゼンテーションではどのような言動や態度が望ましいかと尋ねられたならば、自信に満ちた様子で落ち着いてしっかり話す様子が目に浮かんでくるのではないでしょうか?

では、それを目指して頑張って下さいと言われたら、「そんな事わかっている。わかっているけど駄目なんだ。人前に出ると違う自分になってしまう。」となってしまっても、結局は、場数を踏んで慣れる事が対人状況での不安を軽減させ、自信を持つ為の王道です。いきなりハードルを高くせず、段階毎のゴールを設定して、一歩ずつ苦手を克服していく事は恐怖症の治療などで行われる行動療法でも同じです。

とは言え、場数を踏もうとしても、じっとしていたら機会そのものが少ない場合もあるでしょう。最初の一歩はなかなか難しいものですが、サークル、ボランティアに参加など、人と接する機会を自分から積極的に求める事も時には必要です。また、対人関係での不安が大きくなる原因として、本人の思考パターンも重要です。対人状況で、「みんなの前で失敗して、嘲笑されないか」といった思考が自動的に頭に浮かんでしまう人は、「失敗してみんなを和ませてみようか」といった、ちょっと言葉が悪いですが、いい加減な思考も取り入れてみましょう。

社会不安障害の克服には専門家の力を借りましょう!

人前に出る事への不安が強くなり、日常生活に大きな支障が生じる、社会不安障害のレベルになると精神科、神経科での治療が必要です。不安、焦燥感の軽減、不眠、気持ちの落ち込みなどに対応する為の薬物療法や心理療法の一種である認知行動療法などが行われます。

人前に出る時に不安がコントロールできなくなる程、強くなる背景には、不安を増幅させるような思考パターンが自動的にそうした状況で働いてしまう事が少なくありません。例えば、「自分は周りの人と比べて劣った存在であり、いつも軽く見られている」といったネガティブな強い意識があると、他人の評価を受けるような場面で強い不安反応が誘起されやすくなります。こうした思考の歪みは長い期間を経て、本人の気質の一部のようになっているので、自力で認識し、矯正することは容易な事ではありません。歪みをより健全な方向へ矯正し、不安の生じる環境へ慣れる訓練を行う、認知行動療法を受ける事が望ましいです。

ところで、対人恐怖とは反対に、人前に出た時、人の視線なんか気にしない、わが道を行く、傍若無人になった場合も注意が必要だと思います。他人の視線は気にし過ぎても、しな過ぎてもまずいですが、日常生活に大きな支障が生じている事に気付いたら、是非、精神科や神経科で相談する事も考慮して見ましょう。


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