6月2日は「むずむず脚症候群の日」の日です。それにちなんで、最近行われた「むずむず脚症候群に関する認識・実態調査」をご紹介します。


95%が病院へ行っていない「隠れむずむず脚症候群」

夜中に脚がムズムズしませんか?

夜中に脚がムズムズしませんか? ひょっとしたら治療が必要な病気かもししれません

むずむず脚症候群の治療薬を販売している日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社が、この病気に関する大規模調査を発表しました。2010年3月にインターネットを通して行ったもので、対象は20歳~60歳代の男女2万人です。

まず、「むずむず脚症候群を知っている」と答えた人は、2万人のうち5,102人(25.5%)でした。啓蒙活動によって病気に対する認知度は高まってきていますが、まだ4分の3の人が名前も聞いたことがないというのが現状です。

むずむず脚症候群の診断基準に当てはまる人は、7.9%(1,590/20,000人)でした。この人たちは、むずむず脚症候群の疑いが高いと考えられます。このうち病院を受診している人の割合は4.5%(72/1,590人)と低く、気になる症状があっても9割以上の人が医師の診察を受けていないことになります。


むずむず脚症候群は何科を受診すればよいの?

医師なら誰でも良い、というわけではありません

医師なら誰でも良い、というわけではありません

むずむず脚症候群の疑いのある人が一番初めに受診した診療科は、31.9%(23/72人)が内科、23.6%(17/72人)が整形外科、22.2%(16/72人)が皮膚科でした。

むずむず脚症候群の専門家は神経内科や精神科ですが、これらの科をまず受診した人は、22.2%(16/72人)しかいませんでした。

脚の症状ですから整形外科にかかったり、ムズムズする嫌な感じや痒みだから皮膚科へ行ったり、どの科がよいか分からないので、とり合えずかかりつけの医師に相談したりしているようです。

更には、むずむず脚症候群の疑いがあり病院を受診している人のうち、最終的にむずむず脚症候群と診断されているのは、30.6%(22/72人)でした。それ以外の人は、12.5%(9/72人)が「病気ではない」、9.7%(7/72人)が「水虫」、8.3%(6/72人)が「神経症」などと診断されています。

むずむず脚症候群と診断が確定したのは2万人のうち22人ですから、調査に参加した人のうち0.11%にしかなりません。これまでの日本での疫学調査では、むずむず脚症候群の患者さんが人口の1~2%いることが分かっていますから、本当はむずむず脚症候群なのにきちんと診断されていない人がかなりいることになります。


むずむず脚症候群は医師の認知度も低い?

きちんと治療すれば、グッスリ眠られます

きちんと治療すれば、グッスリ眠られます

日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社が2009年秋に、全国の医師280人を対象に行った別の調査があります。

この調査で「むずむず脚症候群を知っている」と答えた医師の割合は、神経内科で86%、精神科で64%でした。一方、内科は35%、皮膚科は25%、整形外科は22%となり、低い認知度を示しました。

病気を知らない医師は診断できませんから、もしかしたら認知度の低い内科や整形外科、皮膚科へかかった人の中には、正確な診断がなされていない人がたくさんいるのかもしれません。最近では、診断の結果に納得いかなければ、他の医師にも診てもらうことが普通になりました。脚の症状で眠れないのであれば、睡眠科あるいは睡眠障害科、神経内科、精神科を受診しましょう。

むずむず脚症候群で苦しんでいる人を救うためには、一般の人への啓蒙活動とともに、医師の認知度も高めることが大切と思われます。


【関連サイト】
むずむず脚症候群に関する認識・実態調査
むずむず脚症候群の症状
むずむず脚症候群の原因・メカニズム
むずむず脚症候群の治療
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