前回の記事 「むずむず脚症候群の症状」 では、この病気の代表的な症状をご紹介しました。今回は、なぜ、どのようにして病気になるのか、を解説します。

鉄分や葉酸の不足が関係しています

むずむず脚症候群
症状は脚に出ますが、原因は頭の中にあります
むずむず脚症候群は、まだ聞きなれない名前ですが、睡眠障害の中では 精神生理性不眠症睡眠時無呼吸症候群 に次いで有病率が高く、日本人の0.5~数%が罹っていると見られています。

ほとんどの人が遺伝と関係なく病気になりますが、まれに遺伝によると思われる、家族性のむずむず脚症候群の方がいます。また、いろいろな体の病気によって起こる続発性と、原因不明の特発性という分け方もあります。

続発性むずむず脚症候群の原因となる病気には、鉄欠乏性貧血や葉酸欠乏、糖尿病、慢性腎不全、パーキンソン病、関節リウマチ、下肢静脈瘤、ガン、高コレステロール血症などがあります。特に高齢者や妊娠中の女性は、むずむず脚症候群になりやすいので、注意が必要です。

アルコールやカフェイン、フェノチアジン系抗精神病薬が、誘因となることもあります。また、40~60%の人には、眠っている間に脚の異常な運動が見られる 周期性四肢運動障害 が合併しています。

脳の中でドーパミンという物質が上手く作られないことが、特発性むずむず脚症候群の原因ではないか、と考えられています。ドーパミンは、パーキンソン病にも関係する脳内の神経伝達物質です。このドーパミンを作るために必要な鉄分や葉酸が不足するため、ドーパミンの濃度が下がってムズムズしたり、知らないうちに脚が動いてしまったりするのです。


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