前のページでは、「睡眠障害国際分類」を、ご紹介しました。ここでは、脚が痙攣して起こる不眠について解説します。

ピクピクと脚が動いて目が覚める=周期性四肢運動障害
( Periodic Limb Movement Disorder: PLMD )

(c)Matthew Bowden
眠っている間、知らないうちに脚がピクついていませんか?
眠りについた後、脚の筋肉の周期的な動きが繰り返し起こるのが、「周期性四肢運動障害」です。動きのパターンとしては、股関節を曲げたり、足関節や親指を曲げ伸ばしすることが特徴的です。

この病気は、人口の1~4%の人にみられます。年齢と共に増えるので中高年に多く、また、妊娠中の女性の約2割にも起こっているといわれています。疲れていたり、カフェインを多く取ったときに起きやすいようです。また、次に紹介する「むずむず脚症候群」と合併しやすい病気です。

脚の動きのため、睡眠中に何度も目が覚めてしまい、そして熟睡できないので、日中、とても強い眠気を感じます。しかし、本人は脚が動いていることに気が付かないことが多く、なぜよく眠れないのか全く分かりません。

診断は、終夜睡眠ポリグラフ検査で、脚の筋肉の動きを捉えることではっきりします。脚の動きは、浅いノンレム睡眠のときに多くみられます。起きている時に足の痙攣を自覚している場合には、それだけで診断できることもあります。

周期性四肢運動障害の症状には波があるので、症状にあわせた治療が必要です。一般的な睡眠薬では効果が少なく、主に痙攣を止める薬が使われます。具体的にはレボドパやバクロフェン、クロナゼパムなどを飲みます。

【関連記事・サイト集】
「不眠を起こす怖い病気 前編:心の病」
「眠気が取れない・昼間も眠い」


次のページでは、脚がムズムズして眠れない病気について、解説します。