前のページでは、「周期性四肢運動障害」を、ご紹介しました。ここでは、夜になると脚に異常な感覚が起こる病気について、解説します。

脚がムズムズして眠れない=むずむず脚症候群
( Restless Leg Syndrome: RLS )

むずむず脚症候群
ベッドパートナーから、「よく脚を動かしている」と言われませんか?
夕方から夜、特に布団に入って眠りかけたときに、脚がムズムズして眠れない、というのが「むずむず脚症候群」の特徴です。これは、睡眠障害の中では精神生理性不眠症睡眠時無呼吸症候群に次いで有病率が高く、1~3%程度と見られています。

痛みや不快感、虫が這う感じ、むずむず感、かゆいなどと表現される、脚の不快で耐え難い異常な感覚は、脚を動かしたり冷やすと楽になります。そのため睡眠中に無意識に脚を動かすので、熟睡できず夜中に目が覚めて、その後はむずむず感のために眠れなくなってしまいます。

次のような症状があると、むずむず脚症候群と診断されます。

1.異常感覚のために、脚を動かしたいと言う欲求が強い
2.睡眠中に落ち着きのなく、脚を動かす
3.横になって安静にしていると、異常感覚が現れたりひどくなり、
  脚を動かすことで異常感覚が軽くなる
4.症状は必ず、夕方から夜にひどくなる
                参考: 「睡眠障害の対応と治療ガイドライン」

この病気は、鉄欠乏性貧血や糖尿病、尿毒症、下肢静脈瘤、ガン、高コレステロール血症が原因で起こることがあり、高齢者や妊娠中の女性、人工透析を受けている人も起こしやすい傾向があります。また、40~60%の人には、前のページの周期性四肢運動障害が合併しています。

治療は、まず、貧血や糖尿病などの原因となる病気を治療します。元の病気が良くなるだけで、むずむず感がなくなってしまうこともあります。

それでもまだ、症状が取れない場合には、軽症ならクロナゼパムの薬を飲みます。中等症~重症では、クロナゼパムとレボドパやコデインの併用療法が行われます。

これらの治療によりかなり症状が取れますから、心配な方は一度、専門医にご相談ください。


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最初のページで「睡眠障害国際分類」を、前のページでは「周期性四肢運動障害」を、ご紹介しました。

当てはまる症状があるようでしたら、早めにかかりつけ医や専門医にご相談することをおススメします。病気でなければ安心できますし、もし病気が見つかれば、早く治療を始めたほうが早く治りやすいですよ。


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