躁うつ病では自然治癒を期待する事は難しく、長期に渡って、再発に気をつける必要があります
躁うつ病は気分の上がり下がりが大きすぎる事が特徴的な症状の、心の病気です。気分が下がりすぎた状態では、うつ病と同様の症状ですが、気分が上がりすぎた「躁」がある事が、うつ病と躁うつとの決定的な違いとなります。

躁うつ病の経過について、わかりやすく述べたいと思います。

未治療のまま放っておくと、気分の振幅は悪化しやすい

躁うつ病は気分の振幅が大きいことが特徴です。この両極にある、気持ちが落ち込んだ「うつ」の時期と、気持ちが高揚した「躁」の時期は、未治療のままに放っておくと、「うつ」と「躁」の症状がより深刻になったり、「うつ」と「躁」の間の適度な気分の時期が短くなっていくなど、気分の振幅が悪化していく傾向があります。そのため、治療によって、気分の振幅をコントロールする事が不可欠です。

躁うつ病で見られる気分の振幅を例えを用いて表現してみます。気分を、山の渓流のように、天候によって急激に変化する水量で、比喩してみます。渓流は、晴れた日が続くと、すぐに水が涸れてしまいますが、にわか雨が来ると、急に増水して激流になるなど、水量は一定しません。もしも、長雨が続くと、川は氾濫してしまうでしょう。同様に、躁うつ病でも、気分に問題のない、言わば、適度に水が流れているような時期が続いていても、何かのストレスをきっかけにして、気分が大きく変化してしまいやすいので、普段から対策を取る必要があります。

渓流の場合は、急に雨が降っても、水かさが増して、川が氾濫しないように、普段から、土手を強化するといった対策が取られますが、躁うつ病の場合も、気分に問題のない時期が続いていても、何らかのストレスをきっかけとして、気分が大きく変化しないように、普段から、薬物療法などによって、備えをする必要があります。

うつ病の症状の特徴はこちらをご覧ください。

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