足のむくみがある人は、腰痛予備軍!? 意外な関係とは
足のむくみが腰痛につながる場合があります
足のむくみと腰痛、実は関係しているかもしれません。「足はむくむけど、腰痛じゃないから関係ないよ」という方、今は腰痛の自覚症状が無くても、腰への負担が蓄積され、ふくらはぎに影響している可能性があります。
反対に、ふくらはぎの疲労から姿勢のバランスを崩すこともあり、そこから腰への負担を生じるケースもあります。今回は、腰痛が無いからと言って安心できない、腰と足のむくみについてご説明しましょう。
女性に多い「足のむくみ」はなぜ起こるのか
今まで感じられなかったふくらはぎの張り感や靴のきつくなる感覚が表れたら要注意!
私たちの体内では、血管の内外で水分の移動が行われ、正常な状態ではその水分量は一定に保たれるような仕組みになっています。細胞への栄養や酸素は、体に張り巡らされた毛細血管を通り運ばれ、不要になった老廃物はリンパで吸収されます。しかし何かの原因により、水分移動がうまくいかなくなり血管外の皮下組織に水分が溜まってしまうことがあります。これが、「むくみ」になるのです。
足のむくみの原因が、腎臓・心臓・甲状腺の病気のことも
ふくらはぎを指で押すと戻らない、靴下の跡がなかなか消えない場合は、むくみの可能性大です。デスクワークの人、立ち仕事の人は、夕方になると足がむくみ、お風呂に入ってゆっくり温まったり、休息をとったりすることで、軽減されていきます。また、大量の飲酒の翌朝に顔がむくむ場合、女性では生理前のむくみなど、一時的にむくみを感じるものの、早期に解消されるケースもあり、この場合は特に心配はありませんが、中には病気のシグナルのむくみもあります。
顔や下半身、足のむくみが、長引きひどい場合や他にも症状がある場合は、腎臓や心臓、甲状腺の病気などが関連するかもしれませんので、病院での検査が必要になります。
腰の働きに影響されやすいふくらはぎの筋肉……むくみと腰痛の関係
ふくらはぎの筋肉は、下肢の血液を心臓の方向へ戻すポンプの役割があります
その時にポンプの役割をするのが、ふくらはぎの筋肉です。このふくらはぎの機能が衰えた時に、血管内外での水分のやりとりが、うまくいかなくなることが多く、ふくらはぎのだるさや足のむくみが表れやすくなるのです。
ふくらはぎの筋肉は、実は腰の働きにとても影響されやすいです。腰痛の人、または腰痛の前兆では、腰を支える筋肉の硬さに左右差が出るケースが多いです。それに伴い、骨盤の高さや股関節の位置の左右差が大きくなったりと、腰を支える機能にアンバランスが生じます。この時、重心のズレから、ふくらはぎの筋肉が、大きな負担を強いられることになりかねません。詳しくは、「血行不良の足に……むくみ解消エクササイズ」をご覧下さい。
むくみ解消に有効! 足の血行改善と腰痛ケア
むくみの早めの解消には、足の血行促進とともに腰のケアがオススメです。ふくらはぎの負担が増えると、ふくらはぎの筋肉の収縮と弛緩が弱まり、筋肉疲労が高まります。その結果、少し歩いただけでも、足がだるくなり、つりやすくもなります。さらに、足首の動きも硬く感じ、体重のかかる部分の変化によって、足の裏やカカトが痛くなったりと、むくみ以外の不調も出てくるかもしれません。
腰とふくらはぎ、どちらのメンテナンスもお忘れなく!
腰痛の人の中には、徐々にふくらはぎの張りやむくみを感じるようになったというケースがあるように、「腰が最近重いかな? 」と感じたら、むくみの出る可能性がありますので、早々に腰をメンテナンスしましょう。 今すぐ始められる腰痛の予防法・対処法については、「腰痛の予防・解消法・体操・ストレッチ」をご覧下さい。
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