腰痛/腰痛の原因・しくみ・腰痛に潜む病気

子どもの学力低下は、悪い姿勢が原因?(2ページ目)

子供の悪い姿勢が気になるという、ご両親の声を多く聞きます。子供の悪い姿勢は、肩こりや腰痛につながる他に、学力の低下につながるとも言われています。あなたのお子さんは、疲れた背中をしていませんか?

檜垣 暁子

執筆者:檜垣 暁子

カイロプラクティック理学士 / 肩こり・腰痛ガイド

これは大変! お子さんに忍び寄る体の変化

勉強の姿勢
姿勢が悪いと集中力の低下につながることもあります。
ヒトの体は、もともと負担のかかりにくい状態を保つために、正常な背骨のカーブを筋肉や靭帯(ジンタイ)などで保持しています。

体の負担の少ない姿勢では、脳と体の隅々へつながっている神経の働きも問題が無いため、体調不良を感じずに過ごせることがほとんどです。ところが、育ち盛りのお子さんが、悪い姿勢を習慣化してしまった場合、心配なことがいくつかあります。

■「こうなるかもしれない!」心配な変化

  • 姿勢が悪いと集中力が低下し、勉強がはかどらなくなるかもしれません。
  • 視力の低下につながるかもしれません。
  • 猫背が増強されることで、内臓を圧迫してしまい、働きを悪くしてしまうかもしれません。
  • 背骨が横にカーブしてしまい、体の曲がり具合が、見た目にもわかるほどになるかもしれません。
  • 椎間板の負荷のかかり方により、身長が低くなるかもしれません。
  • 背骨の正常なカーブが損なわれると、筋力の低下がおこることがあり、足腰が弱くなるかもしれません。
  • 重心線がズレることで、バランスをとりにくい体になるかもしれません。


子供の姿勢、どうすればいいの?

体を動かす
悪い姿勢が続いたら、なるべく体を動かしましょう。
「姿勢をまっすぐにしなさい! 」と注意しても、子供はなかなか言うことを聞いてくれないというのが現状のようです。「絶対に良い姿勢をさせよう! 」と親が頑張りすぎてしまうと、かえって良くない結果になることもあります。背スジを伸ばすような姿勢を、こまめに教えても上手に出来ない場合は、体を動かす時間をつくってあげることをおすすめします。

本格的なスポーツというわけではなく、親子でできる簡単な体操などでよいのです。お子さんとのコミュニケーションをはかるためにも良いかと思います。大人よりも子供の方が、筋肉疲労などの負担からの改善も早いため、悪い姿勢を発見した後は、早めに体を動かしてあげると良いと思います。布団の上など転んでも安全な場所で、小さいボールに座ってバランスをとる練習をすることも有効です。



「子供なのに肩がこるの? 」と不思議に思うかもしれませんが、実際に最近では多く見られています。生活習慣の変化で、大人のような症状をもつ子供にさせないためにも、お子さんの姿勢に目を向け、健やかに成長するよう見守っていくことができると良いですね。




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