五月病ではなく6月に不調…もしかして「六月病」?

六月病と呼ばれる体調不良は梅雨の気候も関係しているかもしれません!

六月病と呼ばれる体調不良は梅雨の気候も関係しているかもしれません!

ゴールデンウィーク明けから増える心身の不調「五月病」。五月病は新生活シーズンの4月からさらされ続けたストレスにより発症すると考えられています。しかし、ゴールデンウィーク明けも体調には問題なく、むしろ「楽しい連休でリフレッシュできた!」とまた新たな気持ちで、日常生活へ戻ることのできる人もいます。

そして梅雨シーズンの到来順調に進むと思っていたところで、体調を崩してしまうケースは少なくありません。五月病シーズンから少し遅れて、6月にいわゆる五月病のような状態に陥ってしまう人は、意外と少なくくないようです。

治療室の患者さんから聞く「六月病」のよくある症状

毎年、梅雨時期になると心身の不調を訴える方々からの相談が増えます。これらの訴えをまとめて「六月病」と考え、簡単なセルフチェックができるようにまとめてみました。まずはよくある症状をチェックしてみましょう。3つ以上あるといわば「六月病」とも言える状態だと思いますが、3つ以下でも予備軍の可能性が高いです。

□ 朝から体がだるくて、起きあがるのがやっと
□ マイナス思考になりがちで、気分が晴れない
□ 他人と接すること・話しをしたくない
□ やる気が起きず、集中力も低下
□ なんとなく体調が悪い日が続いている
□ 食欲がなく、胃腸の調子が悪い
□ イライラしがちで少々のことにも腹が立つ

さらに、具体的な症状の訴えも多く聞かれます。

□ 姿勢をシャキっと保とうとすると、背中が痛む
□ 猫背姿勢が楽に感じる
□ 肩甲骨あたりが重くて腕がスムーズに動かせない
□ 肩こり・首コリがひどい
□ 頭痛やめまい・耳鳴りが増えた
□ なかなか眠れないなど睡眠の問題を抱えている
□ ここぞという時に胃痛や腹痛に悩まされる
□ 息苦しさや動悸を感じる

六月病の危険信号は「背中」に表れる?

これまで自分に喝を入れながら頑張ってきた人もいれば、多少の困難も乗り超える楽しさに変えて、日々をこなしてきた人もいるかと思います。ですが、結果として前述のような症状が起きている場合、想像以上にエネルギーを使い、心身を酷使してしまった可能性があります。そこに、梅雨時期の「気温・湿度・気圧」が自律神経に影響することで、心身の緊張状態が続いて内臓の働きが低下することになり、体調不良をきたしてしまうのでしょう。これらの体の緊張は筋肉へも表れます。

上記のような不快な症状が表れる前に、座り姿勢が落ち着かなくなったり、同じ姿勢で過ごすことをつらく感じたりしませんでしたか? ストレスがかかり、疲労がたまり始めると、背中の筋肉がこり固まり始めます。気付くとうつむき姿勢になっているような場合は、緊張とリラックスのバランスが崩れ始めているサインです。徐々に「六月病」の症状が表れていくかもしれませんので、早めに疲れを癒すことが理想的です。

六月病予防の3ポイント

1. 睡眠時間を確保する
体調を崩し始めていると、入眠が困難だったり眠ろうとすると焦りが生じて動悸がしたりと、安心して就寝タイムを迎えることができない場合があります。まずは横になってなるべく重力から解放される時間をつくり、目を閉じてゆっくりと深呼吸を繰り返して下さい。寝付けないと焦るかもしれませんが、あまり意識せず体を休ませましょう。

2. 自分の思い通りになる時間を設ける
自分の好きなことを自分なりのペースで過ごすことができる時間をつくりましょう。多くのストレスは、楽々済ませることができる以上の仕事や出来事、そして、思い通りにならない時間と折り合いをつけるといったこと絡んでいます。気の向くままに自由にできる時間を過ごすことは、リフレッシュ効果が高いのです。

3. 背中の筋肉を伸ばして血流アップをはかる
コリ始めた背中の筋肉は血流が滞りがちになり、放っておくと自律神経のバランスが乱れて、心身のリラックスが困難になります。内臓の働きも低下する恐れがあるため、自律神経のバランスを取り戻しやすくするためにも、背中の筋肉はこまめに緩めていきましょう。

■オススメのタイミング
  • バスタイムの後、体が温かいうちに
  • 職場にて、体を動かすことができそうなタイミングで
  • 同じ姿勢を続けていて、疲れを感じた時に(疲れを感じなくてもOK)
  • 夜、布団に入る前に
※六月病予防には、1日2回以上は背中を緩めることが理想です。

六月病予防にも効果的! 背中の筋肉ストレッチ

1. 床と平行になる位置へ腕を挙げ、左手首を右手で軽く握ります。息を吸い、吐くタイミングで肘を伸ばしたまま、右手で左手首を右側へ引き、左側の肩甲骨、背中が気持ちよく伸びるようにしましょう。反対側も行います。(交互に3回ずつ)
伸ばす側の手首を反対の手で軽く握ります

伸ばす側の手首を反対の手で軽く握ります


2. 「1」と同様に伸ばしますが、少し角度を変えて行います。こちらも呼吸をいしきしながら、ゆっくりと気持ちよく伸ばせることが目安となります。反対側も行います。(交互に3回ずつ)
角度を少しだけ上に向け、1と同様に伸ばしましょう

角度を少しだけ上に向け、1と同様に伸ばしましょう


3. リラックスしながら上半身をゆっくりと前方へ倒し、背中全体を伸ばします。そして、右手で左手首を軽く握り、息を吐きながらほんの僅かに右側へ引き左肩甲骨付近を伸ばしましょう。反対側も行います。(交互に3回ずつ)

ゆっくりと上半身を下げて脱力をしましょう

ゆっくりと上半身を下げて脱力をしましょう


連続して行い下向き状態が続くとつらくなるかもしれませんので、1回毎に体を起こし、ひと呼吸おいてから再度、上半身を下げても構いません。

4. 最後に息を吸いながら、左右の肩甲骨を中央へ寄せる意識を持ち、手・腕を天井方向へ引き上げていきます。ゆっくり息を吐きながら力を抜きます。手首を握る手を入れ替えて、同様に行います。(交互に3回ずつ)
ゆっくりと体を起こしましょう

ゆっくりと体を起こしましょう


背中の筋肉がやわらかくなると、体がリラックスしやすくなります。毎日繰り返すことで、ガチガチに緊張した状態から自然とリラックスできるよう、自律神経の働きにも良い影響を及ぼします。六月病の状態になると、気分も下向き・顔もうつむき加減になりがちなので、背中の緊張をほぐして楽に顔を上げることができるようにしましょう。気持ちにもよい変化が出るかもしれません。


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