「聞き手」のイメージを変えてしまう

うるさいあの人は「キャンキャン吠える犬」と思えば怖くない

うるさいあいつは「キャンキャン吠える犬」と思えば怖くない

また、相手のイメージを変えることで、緊張や恐怖心から抜け出す、という方法も有効です。たとえば、怖そうな相手を何かの動物だとイメージしてみてはどうでしょう? 面接官は「ガマガエル」、うるさい同僚は「キャンキャン吠える犬」、というように。

一般に、イメージトレーニングでは「うまくいっている自分」をイメージするものですが、そもそも自分に自信がなくあがりやすい人は、「成功した自分」のイメージづくり自体、難しいのではないでしょうか。そこで「自分」ではなく、「相手」のイメージを変えてしまうのです。

小説『坊っちゃん』で、新人教師として見知らぬ土地に赴任した坊っちゃんは、周りの教師たちを心の中であだ名で呼んでいました。事なかれ主義の校長は「狸」、陰湿でえせインテリの教頭は「赤シャツ」、教頭の腰巾着の教師は「野だいこ」、でしたね。こうしたユニークな発想も、ひるまずに世間に立ち向かっていくための、江戸っ子らしい処世術だと思います。

私自身はスピーチを頼まれたとき、大変失礼なのですが、聴講者を「みんなジャガイモ」だとイメージするようにしています。大勢の人を前に話しても、しょせん「みんなジャガイモ」だと思ってしまえば、たとえすべったとしてもうまくしゃべれなくても、気にならなくなります。寝ている人がいても、「ジャガイモだから仕方がない」と受け流せます。

いずれの方法でも、まずはやりやすいことから実践してみてはどうでしょう。ただし、このような工夫を試みても改善せず、対人緊張が強い場合には向精神薬を服用したほうが楽になることも多いので、メンタルクリニックを受診して相談してみるといいでしょう。
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