ストレス/ストレスフリーの思考術

緊張してついアガッてしまう自分の直し方(2ページ目)

緊張するとどもったり、赤面してしまうあがり症。その克服のために必要な考え方と、ちょっとユニークなコミュニケーション・アイデアをお伝えします。 

大美賀 直子

大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

メンタルケア・コンサルタント。公認心理師、精神保健福祉士、産業カウンセラーの資格を持ち、カウンセラー、作家、セミナー講師として活動する。現代人を悩ませるストレスに関する基礎知識と対処法を解説。ストレスマネジメントやメンタルケアに関する著書・監修多数。

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最後までまっすぐに聞いてくれる人と話す

批評したり、突っ込んだりしない人と話そう

批評したり、突っ込んだりしない人と話そう

またあがりやすい人は、周りから「そんな話し方じゃダメ」「声がおかしい」と批評されたり、「うわ~、赤くなってる!」などと、はやし立てられた経験をもつ人が多いものです。

それがトラウマになって「うまく話さなきゃ」と過剰にあせり、ここぞという場面で極度にあがってどもったり、赤面したりしてしまう。そして、いつも「どもったらどうしよう」「赤面したらどうしよう」と過剰に気になり、逆にあがりやすくなってしまう。こうなると、悪循環からなかなか抜け出せません。

こうした人は、「最後までまっすぐに話を聞いてくれる人」に思いのたけを話してみることです。私自身、カウンセリングの場であがり症の方と出会うことがたびたびありますが、どんなにどもっても真っ赤になっても、言いたいことをまっすぐに最後まで聞いてあげることで、その人はしだいにリラックスしていき、どもりや赤面がなくなっていくことに気づきます。

もちろん、カウンセラーへの慣れも大きいと思いますが、少なくともカウンセリングの時間には、過剰に他人にどう見られるかと心配になってしまう思いぐせから解放されます。こうしたリラックスした会話が増えてくると、相談室以外の場でも、以前よりあがらずに話せることが多くなっていきます。

カウンセリングに抵抗があるなら、まずは身近に最後までまっすぐに聞いてくれる人、どもったり言いよどんだりしても、次の言葉をじっと待ってくれる人とたくさん話をしてみましょう。すると、あがり症は自然に少なくなっていくでしょう。


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