「4月ショック」を乗り越えてうまくやっていくコツ
ランチタイムの談笑も職場に慣れるための大切な機会
1)とにかく笑顔であいさつを
「おはようございます」とほほ笑みかけてくれる人に、不快感を覚える人はまずいません。あいさつは、その人の印象を決める決定打です。最初から、気の利いたお世辞や謝辞など、言えなくてもいいのです。毎日「笑顔であいさつ」さえしていれば、相手によい印象が刻まれます。
2)食事に誘われたらまず参加
「昼飯に行かない?」「飲みに行かない?」と誘われたときには、できるかぎり参加するようにしましょう。新人さんの最初の仕事は、周りに顔と名前を覚えてもらうことです。人は食事を共にした相手には、親密感を抱きやすいものです。いったん信頼関係が築かれた後なら、断ることがあっても、不信感は抱かれません。会食は、自分を知ってもらう最大のチャンスなのです。
3)「才ある新人」は言を慎む
職場の仲間が新人さんに期待することは、「自分たちの今までの負担をいかにシェアできるか」ということ。つまり、新人さんにはまず、「目立つ仕事」より「地味な仕事」からこなしてもらいたいのです。「あれができる」「前の会社ではこんなにすごい仕事をやってきた」というアピールは、採用時には効果を発揮しても、仲間には反感を買われてしまいます。鳴り物入りで入社した社員は、職場ではとくに警戒されていますので、「自分が」「自分が」発言を連発しないように気をつけましょう。
――毎日出勤していれば、職場で使われる難解な専門用語やツールの操作にも慣れてきます。だいたいその頃が、職場の人間関係に慣れ、周りも自分を受け入れてくれる時期だと考えておきましょう。つまり、仕事にも人間関係にも「慣れる」までには、3~6ヶ月くらいはかかるもの、ということです。
この戸惑いの時期を乗り越えれば、4月当初とはまったく違った地平から、仕事を眺められるようになるはず。あせらなくても、入社1年もたてば、それなりの仕事を任されるようになります。会社生活はあせらず、いっときの感情に振り回されずに、コツコツ続けていくのがテッパンです。