ストレス/ストレス発散・解消法

大人のための「ストレスフリー勉強術」(2)(2ページ目)

「勉強」は、ストレス解消にも役立ちます! ストレス対策にもなる勉強のプロセスの楽しみ方と成果の役立て方をお伝えします。

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

成果を人生に生かすためのポイント

成果
勉強は、その成果を人生に役立てられてこそ「やりがい」を感じるもの

以上のように、「好き」という気持ちと「やりたい」という動機を確認しながら、気分転換をかねて勉強のプロセスを楽しんでいくことが大事です。

では、その勉強が一段落付いたあとはどうしたらいいでしょう? たとえば、資格を取得できたあとや検定試験に合格したあとは? 成果をどう生かしていったらいいのか、そのポイントについて考えてみました。


1. 「コアになる勉強」にチャレンジしているか

勉強ではまず「充実感」や「達成感」を体験することが大切ですが、一つの勉強が一段落ついたら、次の勉強では、身に付いた知識と自分の人生、キャリアをどう結びつけていくかに目標を設定していきましょう。

そのためには、自分にとって最も必要な「コアな勉強に」チャレンジしているか、という問いかけが大切。そして、今後やりたい仕事や人生目標に、その勉強がどの程度役立つかを考えることです。これは、勉強によってよりよい人生を開拓するために大切なポイントでもあります。

最初の勉強で得た成果(資格や検定)がキャリアに生かせる場合には、それをキャリアアップに利用するための勉強を目指します。たとえば、2級試験から1級試験へのチャレンジ、初級から中級へのチャレンジのように、難易度の高い試験にチャレンジしてみましょう。また、同じ分野のより高度な資格や検定にチャレンジするのもいいでしょう。


2.ヘビーな勉強は続けてやらない

1と矛盾していると思うかもしれませんが、これは大切なポイントです。ひとつの達成を得られたあとには、次の勉強をスタートするまでに半年~1年くらいのインターバルを置いたほうがベターです。

とにかく勉強は生涯に渡って続けていくものですから、途中で投げ出さないためにも自分を追い込みすぎないことが大切です。それより、身に付いた知識を定着させるために、関連の本を読んだり、講義を聴講したりするとよいでしょう。

インターバルの期間に、1のような勉強と人生・キャリアとの関係についてよく考えてみることです。また、このインターバルの期間に短期でできる趣味の講座、雑学的な検定試験(映画検定、世界遺産検定など、たくさんありますね)などにチャレンジしてみるのも面白いですね。
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