年明けの出社が辛い…お休み気分がなかなか抜けない「正月バテ」
「仕事初め」なのに、毎年最悪な体調で出勤していませんか?
しかし、長期間休む分だけ気をつけななければならないのが「正月バテ」です。お正月の疲れで心身がバテてしまい、倦怠感の続いた状態で仕事を再開すると、仕事初めから不安いっぱいの1年のスタートになってしまいますよね。
お正月休みをきっかけに心身の調子が悪化しないよう、大型連休でもしっかり気持ちの帯を引き締めて過ごす必要があります。
「正月バテ」の注意すべき4つのポイント
「正月バテ」になりやすい要因はいくつもありますが、なかでも注意したいのが次の4つです。- 寒いので、外出が億劫になりやすい
- 食卓にごちそうやお酒が並び、連日飲み食い三昧
- 時間に余裕がありすぎて、映画や動画、テレビを際限なく見続けてしまう
- 「寝正月」が当たり前になり、生活のリズムが崩れてしまう
ゆるみきった毎日で一度生活習慣が乱れると、仕事が始まってからも気だるさが続き、体調を戻すのにかなりの時間が必要になってしまいます。しかも、正月は1年でも最も寒い季節。一度調子を崩した体を立て直し、再びアクティブな状態に戻していくのは大変です。
そのため、お正月休みだからこそ基本的な生活習慣をしっかり守り、「年明けにはスッキリした体と心で仕事に向かおう!」と決意することが冬の大切なセルフケアです。
「正月バテ」を予防するための過ごし方と注意点
では、正月バテにならないために、どのようなことに注意しながらお正月休みを過ごすとよいのでしょう? ぜひ心に留めていただきたいのが次の3つのポイントです。1. 昼間の飲酒はほどほどに
お正月には、昼間からお酒を飲めることを楽しみにしている方も多いことでしょう。ですが、陽が高いうちからたくさん飲んでしまうと、ほろ酔い気分のまま気がつけばごろ寝、夜になってから目が冴えて夜更かし……。このような生活になってしまうことが少なくありません。
年始から「お酒中心」の生活が続くと、体調が崩れて休み明けにはバテててしまいます。飲酒は基本的に夕食時にし、飲みすぎないようにすること。昼間にお酒を飲むなら少量にし、夜には飲まないようにしましょう。
2. 美酒美食は正月2日までを目安に
普段では食べられないようなごちそうをたくさん用意し、家族で美食を楽しむのもお正月休みの楽しみのひとつですね。でもそんな美食生活も、せいぜい「お正月2日まで」を目安にしましょう。ごちそう三昧の毎日では胃腸が疲れ、全身の倦怠感を招いてしまいます。
お正月3日以降は食習慣を通常モードに戻しながら、生活リズムを整えていきましょう。また出勤日前日は「休肝日」にし、小食にすると胃腸がとてもすっきりします。「お正月疲れ」のデトックスにもなるでしょう。
3. 日中はできるだけ外で体を動かそう
お正月は「寝正月」が毎年のお楽しみ、という方も多いと思います。たっぷり眠って日頃の疲れを癒すのもよいことですが、とはいえ、1日中だらだらと寝たり起きたりの生活をしていると、運動不足で疲れやすくなってしまいます。太陽の光を十分に浴びないと、心も不安定になりがちです。たとえば近所を散歩したり、神社詣でをかねてサイクリングに出かけりと、外で適度に体を動かすようにしましょう。
お正月休みの最終日は「調整日」にする
出勤の前日は「通常モードへの切り替え日」とし、レジャーやホームパーティー、遠出のようにエネルギーを消耗する活動は控えましょう。部屋を片付けたり、仕事に着ていく服を整理したりすることで、心身の状態が「お正月モード」から「平日モード」へと切り替わっていきます。また、帰省した人や旅行に出かけた人は、出勤日の前々日までに帰宅するように予定を組むのがおすすめです。連休最終日に帰宅すると、気の休まる暇もありません。最終日は夜中まで荷物の整理、大量の洗濯、翌日からの通常生活の準備などに時間を取られ、疲れを十分に癒せなくなってしまいます。
本来、お正月休みは1年の疲れを癒し、新しい1年間を頑張るための英気を養うことにあるのではないでしょうか。晴れやかな気持ちで心新たに仕事をスタートさせるためにも、出勤前日の「心のウォーミング・アップ」はとても大切です。
小さな子どもがいる場合、無理な帰省を控えることも検討を
実家が遠方にある方は、お正月休みにこそ「家族みんなで過ごしたい」「孫の顔を親に見せてあげたい」と思うことでしょう。でも幼いお子さんがいる場合、お正月の帰省が疲れを招かないかをよく検討しましょう。年末年始の帰省ラッシュは、いつもの通勤ラッシュ以上に疲れがたまります。さらには、大人の感覚で子どもを連れまわすと、子どもの体は悲鳴を上げてしまうかもしれません。
寒い季節に人混みに出ること、気候や温度の異なる場所で長時間過ごすことで体が疲弊すると、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかる原因をつくってしまうこともあります。帰省はお正月にこだわらず、気候の穏やかな季節にしてみてはいかがでしょうか? 子どもにとってもお出かけが楽しく、実家の親にとっても迎え入れが楽になるかもしれません。
以上でお伝えしたように、お正月は無理をせず、かといってゆるみすぎないように気をつけて、ほどよく過ごすのがおすすめです。1年の始まりを晴れやかな気分で迎えるためにも、お正月の過ごし方をいま一度見直してみませんか?