メール向き、会話向きのコミュニケーションって?
メール、電話、対話のどれかに偏り過ぎず、それぞれのメリットを押さえるべし! |
メールは、内容を最も正確に伝えられるため、仕事の依頼内容を伝えるときには最適でしょう。
しかし、電話を入れることで、相手に依頼主の“思い”を伝えることも大切です。「こんな切り口でお願いしたい」「こんな出来具合を目指しています」というような“ニュアンス”は、口頭のほうが断然伝わるからです。そして、さらに内容をじっくり確認するときには、やはり対面での会話が必要になります。
他方で、プライベートの場面では、ちょっとした内容のやりとりならメールの方が気が利いているでしょう。
しかし、メールの回数が多くなったり、文章が長くなってきたときは、電話や対面での会話をさしはさむ時期だと捉えるといいと思います。「週末にでも会って話さない?」と自分から入れて誘ってみるか、もしくは電話で話せる時間を確認するといいでしょう。こうした配慮を受けると、相手はあなたからの思いやりを強く感じると思います。
大切なのは、“言葉にできない思い”を掴むこと
会話では「言葉」以外の部分からも、たくさんの情報を読み取っている |
それは、コミュニケーションは、“言葉”以外の部分からもたくさんの情報をキャッチするものだということです。会話では、私たちは知らず知らずのうちに表情やしぐさ、声のトーンなどからたくさんの情報が読み取って、判断しています。
また、たとえば相手が言葉につまったときにその気持ちを察知して、「こう感じているんじゃない?」「こう思っていたんじゃない?」と“言葉にできない思い”を投げかけることで、堰を切ったように相手から言葉があふれだすことがあります。こうした配慮も、会話だからこそしやすいものです。
メールでも、「絵文字」で言葉にできない感情を表すことはできます。しかし、会話の効果にはかないません。そして、“言葉にできない思い”には、言葉より重要な情報が含まれていることが多いのです。
メールに頼りがちなときこそ、ぜひ意識的に会話の機会を増やしてみませんか?