女性向け依存症テストは基準が厳しい
女性の場合、驚くほど軽度に見える段階でも「依存症」の範囲に含まれる可能性が……
男性と女性の内容を併記しますので、見比べてみましょう(共に過去6ヶ月間についての質問)。
<男性>
1. 食事は1曰3回、ほぼ規則的にとっている
2. 糖尿病、肝臓病、または心臓病と診断され、その治療を受けたことがある
3. 酒を飲まないと寝付けないことが多い
4. 二曰酔いで仕事を休んだり、大事な約束を守らなかったりしたことが時々ある
5. 酒をやめる必要性を感じたことがある
6. 酒を飲まなければいい人だとよく言われる
7. 家族に隠すようにして酒を飲むことがある
8. 酒がきれたときに、汗が出たり、手が震えたり、いらいらや不眠など苦しいことがある
9. 朝酒や昼酒の経験が何度かある
10. 飲まないほうがよい生活を送れそうだと思う
2~10の中で4つ以上---依存症の疑いあり/1~3つ---要注意(1番1点のみなら正常)/0---正常
<女性>
1. 酒を飲まないと寝付けないことが多い
2. 医師からアルコールを控えるようにと言われたことがある
3. せめて今日だけは酒を飲むまいと思っていても、つい飲んでしまうことが多い
4. 酒の量を減らそうとしたり、酒を止めようと試みたことがある
5. 飲酒しながら、仕事、家事、育児をすることがある
6. 私のしていた仕事をまわりの人がするようになった
7. 酒を飲まなければいい人だとよく言われる
8. 自分の飲酒についてうしろめたさを感じたことがある
3つ以上---依存症の疑いあり/1~2つ---要注意(6番1点のみなら正常)/0---正常
上記を見てのとおり、男性のテストでは「汗が出たり、手が震えたり」「朝酒や昼酒の経験」など、明らかに依存的な症状が並んでいますが、女性の場合は「つい飲んでしまう」「飲酒しながら家事をする」など、ありふれた内容も入っています。「まさか」と思っている自分自身も、ひょっとしたら依存症の危険領域に入っているのかもしれません。
お酒は、つらい、苦しい気持ちを一時的に解放し、人とのコミュニケーションも円滑にしてくれる魔法の飲み物です。しかし、とくに女性は「習慣」と「量」には、くれぐれも気をつけた方がよさそうです。