クレーム・テク2:ソフトな改善案を伝える
怒りにまかせて、ハードな要求を一方的に伝えてませんか? |
ただし、ここでは相手が実行しやすい改善案を提示するのが大事。「ちゃんとやってよ!」「自分で考えて」と言われても、相手にはなす術がありません。
「こうしてみようよ」「こうしてくれるとうれしい」とソフトな改善案を具体的に伝えれば、相手も納得できるでしょう。
(目標例)
● 約束の時刻までに帰ってこない夫
→NG:「次は、必ず約束を守ってよ!」
→OK:「遅くなるときは、連絡入れて。あんまり遅いなら、待たないことにするね」
● 言ったことを守らない子ども
→NG:「ちゃんとやらなきゃダメでしょ!」
→OK:「○○のとき、ママも見てるから。守れるようにしようね」
● 勝手なことばかりする友人
→NG:「人の気持ちをもっと考えてよ!」
→OK:「1人で決める前に、私の気持ちを聞いてくれるかな?」
クレーム・テク3:心をつかむフレーズを最後に
そして、最後のステップは、「締めくくり」です。ここが、クレームで関係を冷えさせるか、温めるかの分かれ道になります。言われた相手の心境を考えてください。面子が潰れ、凹んでいるものです。
そこで、最後に相手の冷えた心を温めてあげるのが大事です。
フレーズは、(1)謝罪・お礼、(2)ほめ言葉、(3)決意表明の3ステップでいきます。たとえば、次のような順で締めくくってみましょう。
(ステップ1:謝罪・お礼)
「イヤなことを聞かせてごめんね」「傷つけたら、ごめん」「聞いてくれてありがとう」
(ステップ2:ほめ言葉)
「でも、あなたの○○な面は、すごく尊敬してる」「○○できたのは、あなたのおかげ」「でも、あなたのことすごく信頼してるから」
(ステップ3:決意表明)
「だから、これからもいい関係を続けていきたい」「だから、私たちの仲を大切にしたい」「だから、もっと楽しくしたい」
このように、クレームを言うときには「言いっぱなし」ではなく、相手の気持ちを汲むことが大事なのです。それによって、関係は今までより何倍も温かくなり、信頼の絆が強くなります。
クレームをきっかけに、ぜひ良い関係に発展させてみてくださいね。