マンションで起こった、ある「ママ友ストレス」
気楽で楽しいマンションの「ママ友」。でも近すぎて付き合いが濃くなると……
サエコさんは、子どもたちを連れて、敷地内の公園にお出かけするのが日課。同じマンションに住む親子連れと毎日遊び、いつしか仲のよい「公園仲間」ができました。最初は気安くお互いの家を行き来でき、楽しかったのですが、会えば会うほど、お付き合いは濃くなる一方。サエコさんはだんだん息苦しくなってきました。
来年からは仲間のよしみから、それぞれの子どもたちを同じ幼稚園に通わせることに。毎日、同じメンバーと3年間も一緒にバスの送り迎えです。それだけでなく、子どものお稽古の見学会やら、ママ同士のスポーツジム見学やら、いつしか何でも声を掛け合うのが慣習になっています。みんないい人ですし、一緒だと安心できていいのですが、ベッタリすぎてサエコさんはちょっとうんざりです。
しかも、先日は住宅ローンの話からそれぞれの家庭の「格差」が分かり、ショックを感じてしまいました。周りより家計が苦しいことに気づいたサエコさんは、「高給取りの夫、お金持ちの両親でいいな。それに比べてうちは……」などと、妙なジェラシーを覚えるようになりました。
毎日のようなベッタリ付き合い、家計まで“まる分かり”の窮屈さ。好きで友だちになった仲間なのに、今では少しうっとうしく感じています。とはいえ、1人になるのは嫌だし、心地よい付き合い方はできないものかと悩んでいます。