ストレス/ストレスフリーの思考術

「受け流すべきストレス」に悩んではダメ!

生きている以上、ストレスから逃れられないもの。だからこそ、「受け流すべきストレス」と「相対すべきストレス」を選別することが肝心。そのコツについてお伝えします。

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

ストレスからは逃れられない!

理想の生活を実現してもストレスは生じる
一人で気楽に仕事をする生活にも、ストレス要因は意外にたくさんある
ストレスが多い状況に置かれたときには、つい悶々と悩み、考えすぎてしまうものです。しかし、ストレスはいわば人生の「必要悪」。生きているかぎり必ずついてまわります。

たとえば私の場合、“会社のしがらみ”から逃れてフリーで気楽に仕事ができ、まあまあ希望どおりの職業生活を送れているのですが、その反面、スランプの時期には孤独や不安が高まり、自分一人ではモチベーションを維持できなくなることがあります。

このように、たとえいったんは理想を実現できたとしても、実際にその生活を始めれば想像もつかないようなストレスが次々に生じてしまうのが、人生の常なのだと思います。


ストレスには2種類ある!

ストレスに遭ったら、まず「これは受け流すべきか、相対すべきか」と考えよう
ストレスに遭ったら、まず「これは受け流すべきか、相対すべきか」と考えよう
しかし、常に湧きおこるストレスにいちいち落ち込んでいたら、生きにくくて仕方がありません。

そこで、私は日々遭遇するストレスを、ざっくり2つに分類するように意識しています。その2つの種類とは、「受け流すべきストレス」と「相対すべきストレス」です。

受け流すべきストレス」とは、考えすぎたり時間を費やしすぎても仕方のないストレスです。このストレスは、適当にあしらったり、場合のよってはゴミ箱に捨てるくらいの感覚でかわします。先にあげた私のスランプ時の孤独や不安の問題なども、ここに含まれます。

もうひとつの「相対すべきストレス」とは、じっくり考えて答えを見つけなくてはいけないストレスです。このストレスを適当に受け流していると、必ず何年か先に取り返しのつかないような“ツケ”となって返ってきてしまいます。したがって、このストレスについては、大いに悩み、考えます。


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