大人になると「恋人」へと関心がシフトする
親友より「恋人」との時間が増えていく
「自分らしさ」を受け止め合える異性との間で親密な人間関係を築き、関係性がうまくいけば、多くの場合は結婚による恒常的な関係を結んでいきます。
ただし、条件の異なる異性との間ではたびたび考え方の違い、感情的な行き違いが起こるもの。相手を求める気持ちが受け入れられなかったり、うまく関係を結べなかったり、関係が破たんしたりと、傷つく場面も増えます。そのたびになぐさめあい、支え合う相手として、同性の親友の関係は重要な意味を持ちます。
しかし、特定の異性との関係が深くなるにつれ、親友同士の感情も微妙に変化していきます。さらに、経済的にも親からの完全な自立を果たし、職業的なアイデンティティを築いて、家庭という新たな居場所をつくるころには、お互いの価値観も変化し、「ずっと一緒」と約束しあった親友との関係は、やがて淡白なものになっていくのです。
信頼できる友だちとは細く長くつながっていける
ホットではなくても信頼しあえる親友
ライフステージが変化するごとに、友だちとの関係も微妙に変わっていくのは、自然の成り行き。しかし、その変化もあるがままに受け入れ、少しお互いに距離を置いてみることも、また大事なのだと思います。
信頼しあえる相手であれば、心のどこかで細く長くつながりあっていけるもの。あの頃のホットな関係ではなくなったとしても、会ったときにはやさしい気持ちでお互いを受け止め合える、そんなマイルドな関係を長く続けていきたいものです。