「いい子」から「仲良しグループ」時代へ

小学時代は「仲良しグループ」に夢中

小学時代は「仲良しグループ」に夢中

何でも話し合える同性の友だちとの関係は、とても楽しいもの。友だちがいることで、お互いのストレスを吸収し合い、生きる勇気を与えあうことができます。

しかし、振り返ればその関係性は、年代とともに微妙に変化していることに気づきます。

幼児期の子どもは、周りの大人との関係性のなかで、必要なことを学びます。親や先生の言うことを絶対的なものとして受け止め、大人が要求する「いい子」でいようとします。

小学校に入る頃になると、大人に代わって同性同年齢の「友だち」との関係が重要になり、その人間関係に強く影響されるようになるのです。この「仲良しグループ」を重視する年代を心理学では「ギャングエイジ」と呼びます。

仲良しグループでは、その集団だけに通じる“オキテ”をつくります。学校が終わったら必ず裏の公園に集まる、同じキャラクターのグッズをいつも持ち歩く、といった大人から見ればたわいのないことなのですが、当の子どもたちにとっては重要なルールです。こうした集団でのやりとりによって、他人や社会と関わることを学んでいきます。


思春期からは「親友」との蜜月関係

「親友」となら時を忘れて一緒にいられる

あの頃、「親友」となら時を忘れて一緒にいられた……

中学校に入る頃からティーンエイジ時代では、「仲良しグループ」から「親友」へと関心が移っていきます。

ただ一緒に遊ぶ仲間ではなく、自分らしさや将来の自分らしい生き方、秘密についても語り合える、同性同年齢の特定の相手(1人から数名)を求めるようになっていくのです。

80年代に思春期を迎えた私の世代では、こうした同性の親友との情緒的で深い関わりをリアルに描いた物語として、漫画『ホットロード』(紡木たく)を夢中で読みました。00年代のティーンエイジには、『NANA』(矢沢あい)などの物語が共感を呼んでいます。

第二次性徴とともに大人へと脱皮していく微妙な心情、性の芽生えや異性への関心、進路への不安や、大人や社会への複雑な思いを受け止め合い、語り合える相手が必要になるのです。