ストレス/人間関係・人付き合いのストレス

人間関係・人づきあいのストレス(2ページ目)

ストレス要因の代表でもある「人間関係」。どうして、このストレスが増えてしまうのでしょう? どのように減らしていけばいいのでしょう?

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド


優先順位をつける

人間関係にストレスを感じやすい人には、人間関係の優先順位がはっきりしなかったり、さほど重要でない人との関係に振り回されすぎているケースがよく見られます。自分を取り巻く人間関係を、A、B、Cでランク付けしてみましょう。

A : 何があっても支えてくれる、最も大切な人
B : 親しいながらも、少し心の距離を保っている人
C : 表面的に印象よく付き合いたい人

現実には、どのランクとのコミュニケーションが多く、その関係に囚われているでしょう? 案外、BやCにばかり振り回されて、Aとのコミュニケーションが不足していることが多いものです。

人間関係には、優劣をつけることが肝心。Aとの関係をしっかり築き、BやCは「彩り」であると考えましょう。エネルギーのかけ方を間違わないことが大事です。


人間関係に依存しない

苦しいのにやめられない人間関係にはまる人は「共依存」かも!?
苦しいのにやめられない人間関係にはまる人は「共依存」かも!?
思い通りに動いてくれない人や気が合わない人がいても、相手を変えるのは困難です。たとえ家族であっても、別個の人格。考え方を押し付けすぎると、お互いの自立心を阻害します。また、うまくいかない場合には、徒労感だけが募ります。

ある人間関係にこだわりすぎる人の中には、「共依存」傾向をもつ人もいます。これは、人間関係に執着してしまう依存症です。口を出しすぎる親とベッタリ離れられない子との親子関係、暴力夫とそれに従い続ける妻との夫婦関係などが典型です。

共依存は、まずどちらかが自立したいと思うことが、解決へのスタートになります。そして、嗜癖問題に詳しい精神科医やカウンセラーとの連携、同じ問題を抱える自助グループやインターネットのコミュニティなどを利用して問題の根本に気づき、解決していくのが一般的には近道です。


上で見てきたように、人間関係のストレスを減らすには、きっちりと優先順位をつけること、また依存しないことが大事です。

また、多くの人が感じるストレスには「仕事」があります。仕事ではどんなストレスを感じやすいのか、次の記事で見てみましょう⇒「仕事とストレス」
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※当サイトにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。
免責事項

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます