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あまった食べ物を有効活用! フードバンク(5ページ目)

日本は、食料自給率が4割を切る一方で、大量の食品がゴミとして捨てられ、その量は年間で約2000万トンと言われています。今回は、余った食品を預かり必要な所に届けるシステム「フードバンク」をご紹介します。

南 恵子

執筆者:南 恵子

NR・サプリメントアドバイザー / 食と健康ガイド

余剰食品の地産地消

ランチ
「ふれあい工房 悠」のランチは、スープ、メインディッシュの鶏肉料理、サラダ、フルーツと盛りだくさんです。
浅葉 今さまざまな地域の方達から、「フードバンク」について知りたいという声が寄せられているので、早くこの運営費の長期継続的な確保の方法という課題をクリアして、全国に広げて行きたいのです。

経済的にもう少しゆとりができれば、有償ボランティアにできシニア世代が活躍する場にもなると思っています。

 今の食品業界は、余裕がないのが現状なのでしょうね。また分配の輸送にかける経費や燃料を抑えるためにも、本当は地域単位で支え合えるシステムになるのが望ましいのですね。

浅葉 そう、余剰食品の地産地消ですね。

 でも、近年温暖化の影響で、野菜の不作などの状況もあり、不安なこともあるのでは?

浅葉 そういう変化はあるかもしれませんが、そもそも私たちは、今できることとして余剰食品があるからそれを活かすための活動をしているので、団体存続に固執しているわけではありません。日本人が食品をむだなく大切に食べるようになって廃棄される食品がなくなったら、これほどよいことはないのです。発展的解散をする日がくることが望ましいですね。

 せっかく作った食品を捨てなくてはならないのは、「もったいない」と感じている方は、まだまだおられると思いますので、こうした活動が広く伝わるように少しでもお役に立てればと思います。今日は、よいお話をありがとうございました。



今回のお話では、メーカーや小売店の余剰食品の活用でしたが、私たち消費者も、日々の暮らしの中で「ついうっかり」と腐らせてしまうことも多いものです。しかも家庭から出る食品廃棄物は、リサイクルに活用されることはありません。今後は食料や水不足が避けられない時代がくると言われる中で、もっともっと「もったいない」の心を大切に、食べ物を無駄なくいただききるようになりたいと思います。


フードバンク関西芦屋事務所   
住所:兵庫県芦屋市呉川町1?15
電話/ファックス:0797?34?8330
メールアドレス: foodbank05@yahoo.co.jp

■参考
「食品リサイクル技術の概要」(環境技術ポータルサイト)
環境・循環型社会白書(環境省)
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