大阪市内の天満橋、大川では時おり船が行き交い、川沿いには桜並木が続き人々が散歩を楽しむ・・・、都会の中でものどかな風情が漂っているエリアです。今回お訪ねした「Serendipity(セレンディピティ)料理研究所(以下セレンディピティ料理研究所)」は、そんな一角にある、まさに「市中の閑居」。ほっこりと寛ぎながら、食べ物や命の大切さを感じられる場です。

カラダとココロを大切にするための宝物を見つけよう

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セレンディピティ料理研究所代表 岡谷 英子さん。

「Serendipity」とは、「掘り出し物を見つけ上手」という意味で、偶然何かを発見をする「能力」を指します。

「セレンディピティ料理研究所」では、日々カラダとココロをたいせつにするモノ・コトを研究し、その成果をマクロビオティックやベジタリアンなどのお料理教室を中心に、一日一組限定の予約制カフェ、お弁当などを通じて伝えていきたい。そんな思いで、岡谷 英子さんが代表を務め、2010年2月にオープンしました。

実は私と岡谷さんとの出逢いは初めてではありません。以前大阪市淀屋橋のマクロビカフェを取材をした時には、マクロビカフェのマネージャー
・マクロビクッキングスクール認定クッキングアドバイザーとして活躍されていました。マクロビカフェを卒業し、1年ほど準備期間を経て各々得意分野をもつお仲間とともに、このセレンディピティ料理研究所をオープンされたのです。

岡谷さんのご担当はクシ・マクロビオティックのお料理、そして他のメンバーがマクロビオティックスイーツ、ベジタリアンフレンチのレッスンを担当し、さらに食だけでなくアロマテラピーやヨガのレッスン、時には研究所から出て農家の畑ツアーのイベントまでと、ココロとカラダを大切にするための様々な出逢いが、「セレンディピティ料理研究所」にはあるのです。

シンプルだから毎日食べても飽きない

大阪市本町のビジネス街の自然食品店「自然館」で、平日販売されている「cafe  pod」のお弁当(580円)。

大阪市本町のビジネス街の自然食品店「自然館」で、平日販売されている「café  pod」のお弁当(580円)。

大阪市本町のビジネス街にある「自然館」という自然食品店では、平日café podとして岡谷さんの作るお弁当を販売しています(限定20食)。

私も、café  podで提供されているお弁当と同じメニューをカフェでいただきました。圧力釜でもっちり炊いた玄米ご飯、大根ステーキ、ブロッコリーと油揚げのマス タード和え、粒そばのサラダ、タマネギとキャベツの蒸し物、アラメの汁物、自家製お漬け物。

粒そばのサラダは、私も時々雑炊のようにしていただくことがありますが、ひまわりの種と梅のドレッシングで和えるという食べ方は、とても新鮮で参考になりました。伝統的な食材の新たな魅力を引き出すヒントが詰まっているランチです。

シンプルな調理で、素材の旨味や個性が引き立てられたお食事。

シンプルな調理で、素材の旨味や個性が引き立てられたお食事。

また薄味で野菜の旨味や個性がしっかり感じられるお料理でした。不思議なもので、ご馳走はどんなにおいしくても毎日食べると飽きるものですが、岡谷さんのお料理 はシンプルだからこそ、毎日食べても飽きない、家庭的な味わいであることが大きな魅力だと思います。

忙しい現代こそ時間を楽しみたい

隠れ家カフェのプレートメニュー(1,500円)。旬の野菜がたっぷりいただけます。

「セレンディピティ・テーブル」のプレートメニュー(1,500円)。旬の野菜がたっぷりいただけます。

レッスンやイベントがない日は、「一日一組だけの隠れ家カフェ セレンディピティ・テーブル」もされています。カフェでは、1,500円のプレートメニューと、コースメニュー(3,000円)があり、お客様の好き嫌いなどの希望やその時の体調などを考慮しながら、旬の食材の持ち味をいかしたお料理を楽しむことができます。

一日一組限定だから、3~4時間はゆっくり寛ぐのが当たり前、「帰りたくなくなっちゃう!!」というお客様も多いそうです。

まるでお友達のおうちに遊びに着たような黒告げる雰囲気のカフェ。

まるでお友達のおうちに遊びに着たような寛げる雰囲気のカフェ。

それもそのはず、「セレンディピティ料理研究所」は、大川近辺という恵まれたロケーションはもちろんですが、カフェはまるでお友だちの家のリビングに遊びにきたかのような寛げる空間なのです。

温かみのあるアンティーク家具やライト、器、クロス、飾られた花々や小物すべてが、岡谷さんらしいほのぼのとしたイメージでまとめられています。

この空間は、岡谷さんのご家族の力の結集でもあります。キッチンや水回りの大工仕事はお父様、食器などの陶器類はお母様、テーブルなどに敷かれたセンタークロスの刺繍はお姉様が手がけられたそうです。ご家族の暖かいサポートによって、岡谷さんの思いに色を重ねて深みを出しているのだと思います。